にこつきの美少女ゲー日記

美少女ゲームの感想やグッズ、情報について綴るブログ

空に刻んだパラレログラム 体験版の感想と応援

前回の記事、ラズペリーキューブをプレイしている途中に実は別の美少女ゲームの体験版をプレイしていました。それが、今回紹介する「空に刻んだパラレログラム(以下ぱられろ)」です。製品版の感想は下記リンクから順番にお読みください。全部で3つの記事に分かれています。(リンク先の記事の最後に次の記事へのリンクをつけてます)

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製品版感想 ぱられろ記事第2段↓

nikotsuki.hatenablog.com

 

「あおかなのパクリが出るぞ」のツイートに反応したのがきっかけ

この作品を知るきっかけはいつだったか私のTwitterのタイムラインに流れてきた1つのツイートでした。あおかなは「蒼の彼方のフォーリズム」の通称で、2014年萌えゲーアワード大賞を獲得したspriteの大人気作品ですね。私もあおかなが大好きで、このブログに感想記事は上げていませんが、Twitterのアイコンがここ数年ずっとあおかなのヒロイン倉科明日香で固定し続けるほどなのです。

というわけでですね、どんな作品かとりあえず教えてもらおうじゃないかああん!?みたいな印象もって公式サイトを覗いたのです。

テレプシコーラ?第一と第二に部活が別れてる?わけわかんないんだけど?

公式サイトを見て真っ先に思ったのがこれでした。空でやる競技がどんなものなのか、キャラクター相関図を見てもなんかよく分からない。

テレプシコーラってなんか発音というか、発声しにくいなとも感じていまして最初の印象はあまり良くなかったです。

この作品のことを知ったのは公式サイトが開いた直後だったと思うのですが、あおかなにはかなわないでしょみたいなことを思っていて、その後は情報も追わずに放置していました。しかし、頭の片隅ではどこか気になっていて、とりあえず体験版だけでもやってみようかという流れになったのが10月の後半入った時でした。ラズペリーキューブのプレイ途中にも関わらず、なんで体験版を始めたのかは覚えていませんが、やりたいと思った時にやらなきゃ一生やらないみたいな感じだったのかも。

体験版をやって分かった。この作品、面白い!

体験版をやった感想を率直にいいますと、泥臭い!この一言。

ヒロイン達の空に憧れる気持ち、立ちふさがる壁、苦しみ、悲しみ、悔しさ、喜び、全部ひっくるめてこれが青春!と言わんばかりの。コンセプトの通りしっかり楽しませてくれるじゃないかと感激しました。

わけの分からなかったテレプシコーラの中身と部活が第一、第二に分かれている理由も全て体験版で解決してくれました。

体験版は1.4GBと大容量なファイルをDLする都合もあってかプレイ時間がかなり長かったですね。5~6時間では終わらなかった感じです。今までやってきた体験版の中では一番長かったですよ。

けれども、飽きることなく続けていけたのは、感情移入しやすい構成で泣きたい時に泣けて、嬉しい時に素直に喜べるような形になっていたからじゃないかなと感じています。

メインヒロイン4人と主人公だけではなくて、サブキャラの視点からも物語が見えるのはいいですね。20人以上ものキャラを登場させていながら、ほぼ全てにきちんと立ち絵作ってボイスをつけているのもすごいと思います。(制作費大丈夫かなと要らん心配もしていますけど)

あおかなとぱられろは別物でした。比べたくはないなと思いつつも…

あおかなも空を舞台にした架空のスポーツ「フライングサーカス」を中心に物語を展開していきますが、こちらはぱられろと違ってスカッとする印象なんですよね。炭酸ジュースを暑い夏に飲んで気持ちーっ!っていう感じの。試合に勝つために努力も練習も作戦もがんばるけど、泥臭さを感じさせない部分があると思います。

あおかなのフライングサーカスが1VS1の個人戦であるのに対して、ぱられろのテレプシコーラは3VS3のチーム戦なのも大きな違いですね。しかし、テレプシコーラはチーム戦なので、各プレイヤーの位置関係や戦略をテキストから読み解くのは私には少しキツかったです。アントマンやシルトスのように1VS1なら理解が追いつきやすいのですけども。ここは慣れかな?

とはいえ、あおかなで空で行うスポーツに求めるハードルはかなり上がってしまっているので、ぱられろの製品版が発売されてプレイした時に、テレプシコーラをどのようにもりあげ楽しませてくれるか非常に気にしております。

体験版ラストの親善試合だけでは物足りないです。次に何が起きるのかのわくわくと手に汗握る展開を期待しています!チーム戦だからできること、ここに注目しています。

体験版プレイ後のお楽しみ Q&A、発売前人気投票、体験版ダイジェスト実況動画

ウグイスカグラさんではQ&Aが恒例らしいですが、私はぱられろが始めてなので見ていてなかなか楽しめました。

質問にすらなってない質問があったり、各キャラがユーザーの目にはどう映っているのかを見るのにはいいものじゃないかと。

スタッフブログでシナリオのルクルさんがQ&Aの仕様を今回変更したら仕事量増えたというのを見て少し心配になりましたけどね。現在はしばらくお休みという形に…発売後でいいので復活する時を待ってます!

次に発売前人気投票がありますが、1日1票とかの制限無しってのが面白い点だと思いました。

誰かが言ってたけどやりたい放題ですね。私もやりたい放題です。一人のキャラだけに毎日投票してます…だって大好きなんだもん!

 後は体験版ダイジェスト実況動画ですね。声優さんをゲストに迎えて体験版をダイジェストでプレイする様子を動画で見れますが、第1回を見た感想としてはちょっと長いかなと。1時間18分は最初見た時にえ?ってなりましたので。

それでも、美少女ゲームの声優さんのキャラに込めた思いや第一印象とか聞ける機会って少ないと思っているのでこういう企画をしてくれたウグイスカグラさんには感謝です。特に男性声優さんは貴重かなーって。

登場キャラクターの印象(メインヒロイン+歩、紅→第二→第一→放送部の順)

推しキャラについてだけ書こうと思ったんですがやっぱり全員書くことにしました。

メインヒロインについては自分で決めた攻略順を書いてますが、ルートロックなんかがあると変更になりそうなので、この人の攻略順こんなのかーぐらいでスルーしてくれたらいいです。

彼杵柚

ぱられろの中で一番好きなキャラ。あおかなでの倉科明日香と似たような部分が多々あり、姿を重ねてしまうことも多いためか柚株は下がることがなかったです。もちろん見た目も好み。転校手続き初日の出来事で心が折れなかったことには正直驚きました。憧れた空のために、一心不乱に誰よりも泥臭く努力する柚の姿は何よりも眩しい。その姿に惚れますね。声もいいですね。聞いていて励みになります。攻略は最後に回すので、柚がテレプシコーラにおいてどんな位置まで上りつめるか楽しみにしています。ダンス・マカブルに行っちゃうルートになる予感。

有佐里亜

他の人に比べてオラクルの量が少ないというハンデを背負いつつも、空に居続け日々努力を怠らない彼女も柚に負けず劣らずのメンタルの強さの持ち主じゃないかと思う。個別ルートがどうなるのか予測できないヒロイン。歩との恋に進むには、過去に決着つける必要あるかな?攻略順は2番目。

宝生玻璃

妹レベル高すぎる。あのかわいい容姿に大きなおっぱいは反則。それでいてお兄ちゃんLOVEだもんなあ。ウグイスカグラさんの過去2作品の妹キャラがなかなかインパクト強いらしいので、玻璃がどのような印象を残すかに期待してます。兄の歩を競技不能に追い込んだのは境遼二だと思い恨みを抱いてるような描写があったので、彼との対決が実現するのか楽しみ。仇討ちは失敗しそうな予感。攻略順は3番目。

藍住ほたる

面倒見のいいロリ先輩と言ったら怒られるのかな?Q&Aでは彼女にSっ気な要素を求める質問がちらほらあって笑わされた。それはともかく、彼女が自身の才能について常に悩み投げやりになっている部分を、主人公がどう導いていくのかすごく気になっている。天才とか才能についての話は好きなので、攻略順は1番目。個別ルートのラストは笑顔で空を飛んでいるほたるが見られると思ってます。

宝生歩

小学生から中等部にかけては非凡な才能を発揮するも、中等部での試合中に突然オラクル回路が焼き切れ選手生命を絶たれただけでなく、初恋(というか両想いで恋人同然?)の相手だった紅まで同時に亡くして精神が崩壊しないほうがおかしい。こうした経験をしながらも空に戻ってくるあたり、この作品はメンタル強いキャラ多いなと…誰かのためにがんばる優しく頼もしいキャラだと思いました。ヒロイン達をどう導くのか楽しみ。

紡木紅

過去の回想においてのみ登場になるものの、歩、里亜、玻璃に与えた影響の大きさもあってか存在感がありますね。彼女が出る度に何度も泣かされました。歩たちが紅との過去にどう折り合いをつけて前を進んでいくのかに注目してます。

桜坂空

Q&Aでの質問が面白くて笑いが止まらなかったキャラ。破天荒な性格してるけど器量はそれなりにありそうだし実際はすごくいい人なんじゃないですかね。どこまで実力を伸ばしてくるか楽しみな部員の一人ですね。個人的には上司にしたいタイプ。

黒根真木

桜坂との大人の関係を疑われている男。歩の悪友。これぐらいしか印象がないので、製品版では彼の印象が残る出来事が欲しいです。

羽薪葵

見た目は好きなタイプ。かわいい。柚と早くから打ち解けるくらいだしいい子なのは間違いない!活躍の場と攻略ルートがあってもいいなと思うのは個人的な思いでしかないのかなあ。

遊佐硝子

柚へのあたりが強いけど、嫉妬や妬みなどあたる理由の推測がすぐにできたのであまり嫌いにはなれなかったですね。打ち解けると素直に応対してくれそうで、環境や周囲の人間の変化によってはひとりのかわいい女の子になりそうな印象でした。

姉崎航太

美少女ゲーやってるとたまにいるよなーこういう暴走キャラっていう印象。ひたすら騒いで場を盛り上げる役目かなー

矢継才加

その包容力と容姿に思わず見とれてしまうタイプ。硝子のなだめ役。協調性が高いからこそ硝子や航太とチーム組んでいられると思う。でなきゃこのチームは即崩壊かなーって。大人の事情が解決されて個別ルートくると嬉しいですね!

赤坂水樹

お気楽で頼もしい部長だなーと思っていたら、実は重い経験の持ち主。回想シーンでの悔しさとやりきれなさは見ていて辛い。しかしそれが現実でもあって、そういった過去がいつの日か報われるといいなと思ったキャラでした。第二テレプシコーラ部が置かれている状況もきちんと理解して立ち振る舞うのはさすがだけど、腐って終わりにならないでほしいなと。

栗原音々

思ったことは赤坂とほとんど同じです。美人なお姉さんなので彼女も攻略対象にですね…製品版ではどのように登場して彼女が何を得るのかも見られたらいいなと思っています。

天童悠未

登場シーンが少ないのと新入生ということもあって、彼女がどんな人なのかわからないです。製品版に期待です。音々のことが好きなようですし、どこかで一緒に登場するんだろうなーと。

境遼二

立ち振舞いは最悪だけど、実力は本物、そして勝利への欲が誰よりも強い。獣のようにただ暴れるだけかと思ったら大間違いでちゃんと頭を使って戦略立ててるし相手の実力も見抜いているので格が違うなと。気になるのは、中等部での歩たちとの試合で歩に対して行ったラフプレーにも等しいような行為があったこと。玻璃のルートで回収するのかは知らないけど、Q&Aでもストイックなまでの勝利を求めていることから彼なりの考えがあるようですね。彼みたいなキャラは好きです。悪じゃないですし。

常盤木連

面倒見のいい副部長、遼二の代わりに部長の役職をこなすようなことも多いようですが実力は認められているようですね。完璧超人かと思いきやそんなことは全くない何かをやらかす人でもある。気になっているのは昔からチームを組んでいたほたるを追放したこと。そこはまあ、蓮がほたるの悩みにある程度気づいていて気を利かせたようにも感じる部分があるのですけどどうなのでしょうね。

イーリス・マリア・プレスコット

体験版での登場シーンは合宿の持久走で倒れた時ぐらいしかなかったような…公式サイトだと歩に憧れていて引っ込み思案な性格を治すために来たとあるけど、どこでどう絡ませてくるのかな?という期待と不安。容姿が保護欲を掻き立てる…

水々原夜月

境遼二へのリベンジを果たすために留学から戻ってきた刺客。華麗な立ち振舞いとは正反対に、テレプシコーラでの戦闘スタイルは荒々しく力強いというなんだか遼二と対極な感じのするキャラだと感じました。実力を見極める目もお持ちのようで、遼二と激突するところを早く見てみたいと思いますね。チームメイトにほたるを誘った真意も気になります。

遺愛妖花

ポケモンで言うところのクチートみたいな女の子。侮ったら痛い目見るタイプ。容赦なくいく子だなってのもすぐに分かったんですが、彼女を手なづけたという藤林木峰のほうが気になって仕方がないのです。が、それはともかくとして、体験版では出番が多く第一テレプシコーラ部の実力というものをこれでもかと見せつけてくれたと思います。名前が独特でキャラの立ち絵といい台詞といいボイスといい全てがマッチしていると感じるキャラでした。

藤林木峰

なんで立ち絵ないの!?そして妖花を手なづけたその方法の説明をですね…

日比菜小絵

Q&Aでの活躍が目立つなんて言ったら怒られるかな?とはいえそっち方面が本業ではないかと思ったり。しかし、行動力は本物。歩の過去をいつの間にか調査してるし。テレプシコーラの実況が増えると思うけど、彼女と普通に触れ合う場面をちょこちょこ挟んであると嬉しいなと。かわいい女の子は基本的に大歓迎。

 

以上、体験版に登場した主要と思われるキャラについて思ったことを書いてみました。

一言なつもりがあれこれ書いちゃいました。

はじめにも書きましたが柚がお気に入りです。柚のことをとにかく応援しています!

人気投票の結果が楽しみです!

おわりに

今回もなんだかんだ書き連ねていて、気がつけばいつもと変わらない文量に…なりましたが、この記事を読んでぱられろに興味もってくれた人がいたらいいなあと思って書き始めました。それなので体験版の感想のところではあまり中身に触れずにいた感じです。

ぱられろを知ったきっかけはあんな形でしたが、気がつけば大好きになっていました。あおかなと同じように爆発的にヒットしたらいいなと思いつつ、発売日を待ちたいと思います。それでは、最後までお読みくださりありがとうございました。

ラズペリーキューブ 感想と見所

エロゲはストレスフリーでできる最高のゲームだと常々思います(*´ω`*)

今回プレイしたのは、まどそふとさんのラズペリーキューブです。

まどそふとさんのソフトではワガママハイスペックもプレイしていたのですが、未消化のまま今に至るというよろしくない状況で(-_-;)

期間もかなり開けながらプレイしているので感想が書きにくくなってる状況です。

しかーし、今作のラズペリーキューブはちゃんと完走しましたよ!

体験版プレイした時からこれは面白いって感じてましたからね!プレイできる時をずっと待ってましたから(`・ω・´)ゞ

それでは、前回に引き続き未プレイ者向けへのアピールと、本編の感想とを書いてまいります。

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ラズペリーキューブの見所

① かわいく魅力的なヒロインと濃ゆいサブキャラによる楽しい物語

  メインヒロイン4人がどの娘もかわいいです。そしてサブキャラにも力が入ってます。

  濃ゆくて最初は軽く引くかもですが物語を上手に盛り上げてくれます!

② シリアスな場面も明るく楽しくなっちゃう不思議

  この作品にシリアスは基本的に期待しないでいいです!最後まで明るく楽しく! 

③ 恋人同士になってからはひたすらイチャイチャしてます!

  かわいい女の子とのイチャラブを期待するならプレイして損はなし(ここ重要)

 

以上今回も3点見所上げるとしたらこんな所かなーと思いながら書かせていただきました。謎解きや伏線回収とかはほぼないですね。明るく楽しく、ヒロインととにかくイチャイチャした生活やエッチシーンを見たいって方にはオススメです!

 

はい、それではここから本編の感想書いていきますね。未プレイの方はブラウザバックです。既プレイの方は余白をスクロールしてくださいませ。

攻略は悠→みなと→美琴→瑠莉の順番に行いました。感想もこの順番です。

 

 

 

 

 

 

 

 

結月 悠 ルート

最初の攻略には悠を選びました。体験版では美琴からやっていったのですが、ゆうちゃんさんのいじられっぷりや豊かな表情を見ていると思わず楽しくなってしまい、悠を最初の攻略対象に選びました。

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こういう表情もかわいいし、

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こんな驚いた表情もかわいくて。主人公の悟にいじられて素直に反応してしまうゆうちゃんさんが面白くてしかたなかったです。見た目ギャルっぽいのに素は素直でいい子なギャップもいいですね。

個人的には悟とゆうちゃんさんが恋人になっていくまでの過程のほうが楽しめました。

恋人になってからは悟のいじりが減っていったので。

その代りというのはなんですが、悠の父親と常連客の3人(島田さん、宮部さん、森さん+小僧ども)がいい味出して物語を盛り上げていってくれたなあという印象を持ちました。

悠の父親に関しては、あんたそんな考えでよく今まで店を経営してこれたなあ…という第一印象で、悟へのあたりも強く危ない奴だなーとも思いましたが、気がついたら悠の父親と悟のやりとりにも自然と慣れていってしまいました。

ゆうちゃんさんも父親のことを最初はパパって呼びかける場面が多かったり、母親が父親に愛想つかして出ていったのに父親のもとにいるのをみると、パパ大好きなかわいい娘なんだなーと。

悠の父親と常連の3人はサバゲーや不良グループがエアガンで市民を襲う事件(こっちに悠父は不参加でしたね)で大活躍で、立ち絵なしでメッセージウインドウに顔が載るだけなのに存在感があって大いに笑わせていただきましたw その中でも、、、

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・・・

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wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

島田さんがダントツで存在感が強かったと思います。

35歳で子ども相手にたじたじだった島田さんはどこへやら。元自衛隊という設定にもびっくりだけどあなたのそのテンションの上がりっぷりにびっくりだよ!!!!

いやもう、ゆうちゃんさんルートは終始賑やかでやっていて本当に楽しかったです!

ゆうちゃんさんとのエッチシーンも濃厚で、エッチシーンはさっさとスクロールさせがちな私が久しぶりにじっくり見入ってしまいました。

エッチシーンは中出し固定派なので、赤ちゃんできちゃってもいいよみたいな台詞がくるとたまらないですねヽ(=´▽`=)ノ

そんなこんなで、見た目とは裏腹に純情でかわゆいゆうちゃんさんと賑やかな仲間たちのお話でした。楽しい思い出をありがとう!

狩野 みなと ルート

正直に言うと、最初はあまり期待していませんでした。普通に農作業やって恋して終わるのかなー程度でした。しかし、みなとの暴走っぷりと見ていて楽しい悟とのやりとりに終始笑わせられてばかりで、最後まで楽しくプレイできたルートでした(*^^*)

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婚活みたいなノリで言うなwwと思わずツッコミ

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いやそんな言い方でわくわくしないからw

自分の本音が思わず出ていても気にしない裏表のない子であるのも憎めない所。

悟とみなとの会話は見ていて微笑ましく、常にテンションMAXなみなとに悟が振り回されっぱなしでどこで止まるのこの暴走機関車はとハラハラしながも見ていました。

恋が始まるターニングポイントは、みなとが修学旅行に行ってる間に河江にやってきた台風から悟が一人で園芸部の畑を守ったところでしょうか。

みなとが急に悟のことを意識しだして乙女な部分を見せ始めるところも可愛かったです。

まあ、いざ恋人になってもデートどこにいく?ってなった時にケインズホームって出てきたところにはみなとのぶれない農家魂を見せつけられてしまったなと笑

みなとの一番の魅力は、自分の好きなことにとにかく一生懸命かつとっても楽しんでいるところだと感じました。

はたからみるとおちゃらけてるとか、ふざけているように見えても本人は真剣そのもの。そうした部分が周囲の運動部になかなか伝わらず険悪な場面もありましたが、悟や桜庭会長の仲裁も入って最後のほうでは互いに気兼ねなくやりとりできるようになったのはよかったです。

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みなとが来ているこのワンピースと帽子のこの姿がとても印象に残っていて、とにかくかわいい!!浴衣も悪くないけどやっぱりこっちのほうがかわいいし似合ってる!

みなとルートは常にみなと中心で回っていて、次にどう転ぶかわからない面白さと笑いを存分に提供してくれる満足できる内容でした><

 

おまけ

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桜庭会長、その解決策はどの道成功率は限りなく0に近いですよね(-_-;)

行動しなければ何も始まらないのはわかるけどね、うん。

海棠美琴 ルート

この作品のメインヒロイン4人を公式サイトでぱっと見た時に最初に気になったのが美琴でした。大きなおっぱいに優しい表情と清純で可憐な女の子。これはいいなと。

ところが、いざプレイしてみると突然借金取りとのやり取りを見せられ、借金を作った父親は行方知れずで母親と幼い頃に死別という重い設定があったので、鬱展開を排除するとうたっているけど大丈夫なのかな?と実は不安になっていました。

 そのため、美琴ルートでは借金の解決と父親を探すあるいは戻ってきたところを捕まえて話し合うというようなことをしなければならず、修羅場がきそうだなーと思いながらプレイしていました。

しかし、プレイを進めていくと、借金は悟が遺産を家賃の前払いという形で借金をある程度かたをつけてその後は美琴と恋仲に、2人でアルバイトに明け暮れる夏休みはイチャイチャラブラブもたっぷりでしたし、美琴の父親が戻って来てからも若干シリアス入りつつもひょんな出来事(バックパッカーのトムとの出会い)から一気に好転しましたね。

まさか悟が学校やめてアパートの管理人になり民泊初めて美琴とは婚約まで済ませてしまうとは思いもしませんでしたが。

なんだか前2人と違って文章ばかりですけど、美琴ルートはアパートの住人達や瑠莉、神社のおじいちゃんなど、周りの人たちの助けや新しい人との出会いが大きな役割を果たしているようにも感じました。

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個性が強すぎて濃い人物ばかりなアパートの住人達ですが、みんな美琴のことを気に入っていて、アパート存続に手を尽くす(やり方はともかくとして)など、見ていて心が温まる部分はありました。

思い出の場所を守ることもでき、自分の夢を諦めることもなく、愛する人との婚約と、美琴にとっては最高の幸せが最後に訪れたようにも感じました。鬱展開なんてひとつもなかったですね。よかったよかった。

美琴はエッチに入るとなかなか乱れてくれて、まあほんと、いいですね!

巫女服エッチも見れたし、エロイ下着までつけてとにかく甘える!尽くす!

けっこうヤキモチ焼きだけど、こんな美少女と一緒なら許してしまうのも無理はないかなと。

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巫女服姿な美琴が一番好きでした。

桜庭 瑠莉 ルート

人気投票で1位を獲得していて、桜庭会長ルートはよいぞというフォロワーさんからのお言葉を耳にして瑠莉を最後の攻略に持ってきました。

体験版含め、最初は悟にひたすらイタズラやちょっかいを出していたこと、他のヒロインルートでも悟へのあたりが少々キツイところから過去に悟と何かあったけど悟が何も覚えてないからムカつくみたいな臭いが漂っていたと思います。まさか瑠莉自身も過去に何があったかよく覚えてないとは思っていなかったですけど。

そんな状態で上手くいくのか?と思いつつも、ワル太郎の紙芝居や父の日のイベントでの出来事やら普段の悟と接して行く中で徐々にお互いのことを知り思い出し、思い出の公園で恋人関係まで持っていく流れは良かったのではないかと思います。

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幼い頃の瑠莉かわいすぎる…!

はさておき、瑠莉にとっての悟との別れは記憶を封じてしまうほど辛いもので、例え忘れてしまおうとも心の隅ではずっと悟を待ち続けていたという…ところに涙してしまった私は感情移入が激しいだけなのでしょうか?

悟の両親に関する詳しい話を聞き、一日一善を実践する悟の真意を理解した瑠莉は、

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と発言。あ、これはデレッデレになっていく展開だわって思いました。

実際、その通り瑠莉のデレっぷりは他のヒロインを超えていたようにも感じました。いきなり子作りセックスOKって言い出すし、常に悟にべったりで、最初の態度からのギャップも加わってかイチャラブシーンはとにかくみていて楽しい!個人的にはイチャラブなら4人の中ではトップの出来栄えじゃないかなと思いました。

そんな中に入ってくるのが不良生徒3人+αと不良グループブラックサンダース。

ブラックサンダースに関してはまたお前たちか…と思いつつも、悠の時みたいに強力なお仲間もいないし、これはちょっと分が悪くない?普通に生徒会の問題やってたほうが面白かったと思うのだけど…と感じてしまいました。

鬱展開ではないにしろ、明るいコメディを売りにもしている作品にナイフやバットをもった不良グループはどうしても暗い雰囲気を出してしまいますし、プレイしていて少しノリが冷めちゃいました。

瑠莉の機転と演技と知恵で無事に乗り切りましたが、半ば強引に持っていったなあとも感じてしまいました。

とまあ、不良達が絡んできた部分に関してはあまり面白みがなかったなあと感じていますが、瑠莉のデレっぷりがとても気に入っていたのでエッチシーンも飽きることなく楽しめました。人気投票で悠に大きく差をつけたのはこういった部分なのかな?

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こんなことを最愛の彼女から言われたらたまりませんね。瑠莉最高!

まとめ

 プレイして面白かった順番をつけるとしたら、瑠莉>みなと>悠>美琴、になってしまうのですが、個人的にはあまり差はないです。どのヒロインにも満足しています。

瑠莉はイチャラブの部分で、みなとは暴走っぷりとあふれる笑顔で、悠は素直でかわいい所で、美琴はあふれるポジティブさと人望の高さで、それぞれに輝く部分はあったと思います。

気がかりだった点を上げるとすれば、公式サイトで書いていた「終始明るいコメディを押し出し」という部分。あの危険な不良グループであるブラックサンダースを出す必要は本当にあったのかな?と。借金取りとのやり取りはコメディみたいになっていたから笑って見ていられたのですが。

それと、今回登場した能動分岐マップ。

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試みとしては面白いですね。気になったヒロインをどんな子かな~と見れて。

しかし選択肢を外すとヒロインのルートには入れず、3人とも外すと最後のヒロインのルートに強制的に入る模様。正直に言ってしまうとあってもなくても良かった感じはしてしまうのです…これなら普通に共通ルート作っても良かったかなって。

攻略順を決めてしまえば、一人のヒロインを連続して選んで選択肢を間違えなければ簡単に個別ルート入れますからね。なにかもう一捻りほしかったなあという印象でした。

 

そんなこんなで気になった所と感想を書いてきましたが、この作品は普通に楽しめました。ヒロインとのイチャラブはとても出来がいいので、そこを期待している人には存分に楽しめる作品に仕上がっていたと思います。

 

それでは、最後までお読みくださりありがとうございました><

未来ラジオと人工鳩 感想と見所

1ヶ月以上ぶりの更新です。艦これの初秋(晩夏)イベントが予想以上に長引いてエロゲのプレイ時間がなかなか取れませんでした(-_-;)

今回プレイしたのはLaplacianの未来ラジオと人工鳩です。

この作品は8月某日、Twitterのフォロワーさんから面白いエロゲがあるから紹介したいというお話を頂いたのがきっかけとなり、さっそく体験版をDLしてプレイしました。

そして、体験版をプレイしてみて驚いたのですが、

体験版とは思えないほどの大ボリューム(5~6時間くらい)

EDまで入っていてラストがすごく気になる終わり方で力の入りようがすごい

ギャグとシリアスの両方がバランス良くて面白い

ととにかくびっくりしましたΣ(゚Д゚)

まだプレイしたことないよって方には是非とも体験版をDLしてプレイしてみてほしいです。

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義妹の唐突な童貞いじりの下ネタや、

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どうみてもち◯こにしか見えないマスコット?がお出迎えしてくれます。

本作品の見所

① 2061年という近未来が舞台なのに電波が使えない不思議な世界

②未来からの電波を受信するラジオの内容に胸のドキドキが止まらない!

③壮大な仕掛けが施された物語!結末を予想しながらのプレイが楽しい!

 

以上3点あげてみました。ここまではまだ未プレイの方を対象に書いているので、私がもし未プレイの人にこの作品の見所を伝えるとしたらこの3点かなという所を書かせていただきました。

 

さて、体験版を終わらせたのが9月の頭で製品を購入したのが9月中頃。プレイ開始が10月6日とこんなに日が空いていて大丈夫か?とも思いますが、なんとかなりました。

ここからは本編(製品版)の感想になります。未プレイの方は一旦ブラウザバック推奨です。 (しばらく余白続くのでプレイ済みの方は下へスクロールどうぞ)

今回は、共通ルート(8月8日まで)と、各ヒロイン攻略終了ごとに感想を書きながらプレイしてみました。後でいっぺんに書くと最初に攻略したヒロインのことの大半忘れてしまうので…

 

 

 

 

 

 

共通ルートの振り返り

製品版のスタートは体験版とほとんど同じものでした。違っていたのはかぐやの言うことを信じるかどうかの選択肢が出てきたぐらいでしが、最初はロックがかかっておりかぐやの攻略は最後になるのだろうなと感じました。

さて、では主人公達が7月10日~29日まで何をやってきたかをまとめてみると、

①最終目標は宇宙探査機である昊(オオゾラ)の1タミへの落下を阻止すること

②昊の落下ポイントをずらす軌道修正命令を送るために人工鳩を減らすこと

③人工鳩を減らすためにラジオの放送と量産、配布を行うこと

だいたいこんな感じでしょうか。

ラジオの放送で人工鳩を減らして人工鳩の包囲網に穴を開け、そこから昊の軌道修正命令を送り落下地点をずらせば成功なわけですね。

目標が明確で話の流れがつかみやすく、登場人物の会話のテンポもいいためプレイしていて楽しく、突然の下ネタで笑わせてくれるので良いスタートじゃないかと思いました。

しかし、葉月かぐやの言ったことですべてがひっくり返されますね。彼女の言ったことを箇条書きにしておくと、

①自分が人工鳩のスイッチであること

②自分が死ねば人工鳩の電波喰いは終わる

③自分はもうすぐ死ぬつもりである

最初は空いた口がふさがりませんでした。主人公たちのやってきたことって何だったの?ってなりますねこれは。

しかし主人公のソラはかぐやに生きていてほしいと思うようになり、彼女に好意を伝えました。

正直言うとですね、ここらへんから話の流れがつかみにくくなってきたなあと思ったのですよ。

 昊落下当日に、イシマルが1タミへ近くの場所で人工鳩に襲われて倒れていたのはかぐやがやったことなのでしょうし、秋奈と水雪との静止を振り切って1タミにやってきたソラにと口づけを交わした後人工鳩に襲わせて気絶させたあと、ソラはどうやって1タミの入り口付近に運ばれたのか?

そして昊が落ちる寸前にかぐやが椿に渡したかぐやのバイタルモニターがNO SIGNALなのに電波喰いが終わらず軌道修正命令が送れない理由は何なのか?

その後、8月まで眠り続けたソラが目を覚ますも、声がでない以上に衝撃的だった、「かぐやって誰だ」のノートへの書き込み。

体験版はここで終わりですね。

思わず続きが気になる形での作り方にEDまで用意されていたのでこれは買わなきゃとなりました。

この消化不良な形を今後どう終わらせていくのだろうかと楽しみでなりませんでした。

 水雪ルート

最初は水雪から攻略するつもりでいたんですが、選択肢が出てくるタイミングが読めなくて、とりあえず2度目に出てくる選択肢で「考えてみる」を選択したら水雪ルートに入っていたという流れでした。

率直な感想を言ってしまうと、話が短くて物足りなかったです

ソラが目覚めたのが8月8日で、その後8月10日あたりから3泊4日の旅行に行き恋人関係になって戻ってきた後、ソラが1タミに行きかぐやとの思いを断ち切って水雪の元へ戻ってきて終了。

ソラの声と味覚もあっさりもとに戻ってしまいましたし、正直肩透かし食らった気分でした。水雪がソラのことを好きで、かぐやのことや7月に起きたことを思い出してほしくないという気持ちは分かるんですが、ならばそこにもう少し切り込んでソラと水雪の2人で乗り越えて欲しかったと思いました。

 

まあ、残念なところはここまでにして、面白かった部分の感想も書きますね。

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水雪とソラが訪れた静岡の温泉旅館がまさかのちゃんこんくんの出身地でそこでの水雪の驚きっぷりと目までちゃんこんくんなのは正直笑いましたw

そしてさらには、、、

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どこに業界を盛り上げる要素があるんだよわかるかそんなもんwwとつい突っ込んでしまった旅館の大将の発言。この人がちゃんこんくんの生みの親なんですね。

水雪はツッコミが鋭く容赦ないところが好きなのもあって、ギャグ展開になると見ていて楽しくなってきます。エッチシーンでもソラへのツッコミがホントエグいw

シリアスな場面での水雪はちょっと描きづらいのかな?とも思いましたが、水雪が一途にソラのことを想い続けるピュアでかわいい女の子という部分は強く伝わってきました。

EDの You know me, I know you もいい曲でした。心が温かくなる良い曲だと思います。

秋奈ルート

CVの小倉結衣さんに感謝と敬意を!最高です(´;ω;`) すばらしい演技でした!

いやほんと、アオイトリやアマツツミのころから気にかけてきましたけど、エロゲ声優さんの中ではかなり好きな方になります。小倉結衣さんだから買った部分はあります。

さて、お話の感想ですが、普通に楽しめて感動しました。

話の流れ的には、ソラの記憶を取り戻すのを秋奈に手伝ってもらうというところから秋奈のルートへ入るという感じですよね。

キーになるのは「記憶」

記憶を取り戻す上で秋奈とともに行動していくわけですが、このルートでびっくりしたことが2点ありました。

1点目:15年前の電波喰いによる飛行機落下事故の唯一の生存者が秋奈であったこと

2点目:ソラが義母の塔子に助かった経緯や引き取られた過去を聞かないこと

もうただただええええええええええええええええええっってなりましたね。

じゃあなに?ソラの記憶は7月10日以前のものもどこかにおかしな点があるってこと?

ソラは秋奈とともに1タミに行って一応記憶を取り戻しますが、15年前の事故からソラがどうやって助かったかは物語では語られず、塔子にも自身の過去を語られないのならそれで構わないと言ってました。

なんというか、これかぐやルートへの伏線なの?って思わせるような作りに感じたのですが、読んでる方はどう感じましたかね?

 

そして、ソラの記憶が戻った後は秋奈と恋人になると同時に、秋奈の父親とのお話に移りますね。

秋奈父も15年前の事故の被害者で、死にはしなかったものの記憶をなくし、1日の行動をある程度制御されて毎日ほぼ同じ行動をしながら生き続けているというヘビーな設定ですね。

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秋奈の台詞が胸に刺さりました。

彼女はこういう思いをしているから、だからソラに大切に思っていたかぐやのことを思い出して欲しくて、すべてを思い出した上で私を選んでくれればそれでいいというような考えができたのかなと思うと、胸が締め付けられました。

ソラはそんな秋奈の思いも理解した上で、秋奈と父親を繋げることはできないかとあれこれ画策して行動し、ついに秋奈父は自分の娘のことを思い出すことができたわけですね。でもそれも、長く続くものではなくて、たった1日だけ。

それでも、越百父娘にとってはかけがえのない1日になったはずだと思いました。

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別れ際の言葉。秋奈父が見せたイレギュラーな行動のあとの「おやすみ」のやりとりはさすがに涙でした。

物語の終わりは人工鳩の電波喰いを終わらせるために新たなスタートを切る形で終了となりますね。ここでは人工鳩への憎悪からではなく、未来のために動きはじめていてソラの成長も感じられました。

椿姫ルート

秋奈ルートまでを終えて、一つ考えていたことがありました。

結論を先に言ってしまうと、かぐやが死んでも電波喰いが終わらなかった原因は「ソラがかぐやと同様に人工鳩によって生かされているから」というものです。

実際にこの考えは椿姫ルートをプレイしていく中で明らかになり私の考えが的中したのですが、まあ、気づく人は最初から気づいてたんじゃないかなとも思ったり。

ここに至るまでの過程としては、

・15年前の飛行機落下事故の唯一の生存者が秋奈であったこと

   ↓

 ソラは別の誰か(というか葉月伊耶那)に助けられたので表に出なかった

・ソラの記憶には15年前の事故にあってから月見里家に来るまでの記憶がないばかりか 事故の生存者は自分だけだと思っていたこと

   ↓

 葉月伊耶那に助けられた際に脳にかぐやと同様の処置を受け記憶に影響がでた?

・かぐやは自分が死ねば電波喰いは終わると考えていたこと

   ↓

 かぐやがソラも人工鳩の影響を受けていると知らなかったからこそ死を選べた?

・昊が落下したと同時にソラの意識が途切れ8月8日まで眠り続けたこと

   ↓

 ソラが人工鳩に助けられていたとすると、昊の落下で人工鳩が大幅に減少したことで ソラの意識が途切れ、人工鳩の数が元に戻ると同時に意識も戻ったとすると説明がつく

とまあ、こんな感じに疑問を思い浮かべながらやっていたんですよねえ。それでたどり着いたのが最初の結論。エロゲだしこれくらいの仕掛けをやってきても不思議ではないかなーぐらいに考えていたのですけどね。

 

さて、椿姫ルートの感想を。

このルートは人工鳩とソラ自身に関すること、物語の核心とも言われる部分が次々と明かされていくわけですが、ソラと椿姫の恋愛描写は少なめで、いきなりエッチシーンに入ってくるのでびっくりしました。身体だけのドライな関係で終わることはないよねと思っていましたが、ちゃんときれいにおさまってくれましたね。

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葉月伊耶那と椿姫が出会ったころの写真を見て思いました。伊耶那博士ってすっげー美人な人だったんだなあと。横で緊張してる椿姫がかわいい><

それにしても、椿姫が遺伝子操作受けて生まれたって…ふーん、、、コーディネーターかよ!!と思わずツッコんだり。

椿姫の話を聞いていると、伊耶那の常人離れっぷりがよく分かりますね。そりゃ尊敬というか執着というか、複雑な想いをいだくわけだなあと。

椿姫ルートで一番涙したのは、ソラが自身の15年前の事故から助かった真相を知り自殺しようと1タミに来て、その姿の後ろで椿姫がかけたこのシーンでした。

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椿姫が見せた涙と本音には思わず心打たれてしまいました。尊敬していた伊耶那においていかれ、さらには好きになったソラにまでおいていかれて一人になってしまうのは、それはもう耐えられるものじゃあないなと思いました。

その後、自殺を思いとどまり椿姫とともにいることを選択したソラ達が取った行動には驚かされることになりましたね。

エピローグは3年後に飛び、改修された1タミの地下ターミナルでやっていたこと・・・

情報を圧縮して1分間の音声データにして過去の人工鳩に送信し続ける。

あの奇怪な音を放送してたのお前達だったのか!

ここまでは予想つかんかったです。

でも、これで晴れてかぐやを死なせずに済む話へいくのだなと思うとどこか楽しみで。

かぐやルート

かぐやを死なせずに電波喰いを止め、なおかつ昊の落下も阻止するというこの作品の最大の見せ場になるよなーと思いながらプレイしました。

かぐやが死ぬのが昊が落下する日にちなので、それまでに解決策を見出す必要があり、物語は一番最初の選択肢まで戻す必要がありますね。

このルートの転機は、やはり椿姫ルートのかぐやが死んだ3年後の椿姫とソラが流したデータを圧縮した音をソラが受信し、かぐやが死んだ未来を知った時だと思いました。

とはいえ、最初はソラがかぐやと一緒に死んで電波喰いを終わらせようだなんて考えるからおいおいちょっと待てそれはいかーん!とひやひやしました。

けれども、ソラの記憶をかぐやと共有したことでかぐやは外の世界のことを知り、ソラをかぐやの補助脳として機能させ人工鳩の力を借りずに生きる方法を提案され、それに戸惑いつつも、生きたいと、かぐやが生きることを選んだ場面はちょっとうるっときました。

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ソラのこの言葉。本当にかぐやのことを思ってないと出てこないよなあと。

結果としては、ソラがかぐやの補助脳として機能するために1タミの地下で眠り続け(かぐやの頭の中に意識はあるけど)、かぐやは死ぬことなく人工鳩の電波喰いも止まり昊の落下地点の軌道修正も完了というものになりましたね。

これでED入ってソラの画像にThank you for playingって出てきて終わって、思いました。これで本当に終わりなのか?

ソラもかぐやも助かって人工鳩の電波喰いも終わり昊の落下地点軌道修正もやれた理想のルートあるでしょ!?って思ってました。

そしたらありましたね。おまけもーどが。

おなりくんのおまけもーど

Laplacianさんでは恒例のおまけもーどなんですね。私初プレイがこの作品なので知りませんでした。だから、突然おなり君出てきてびっくりですよ(゚д゚)!

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しかも中の女の子めっちゃかわいい…

おまけにエッチシーンまであるし。

いいねこれ。

物語2年進めるのに370ピストンかかるのはともかくとして、こういう遊び心あふれるブランドさん好きです。過去作プレイしてみようって思いましたよ(๑•̀ㅂ•́)و✧

さて、肝心の物語ですが、かぐやルートから2年後ということですね。

研究の成果が実り、眠り続けていたソラを起こすことに成功したばかりか、人工鳩は再び人々に恩恵を与える存在となり、秋奈の父親も人工鳩の補助を受けることで記憶を取り戻しているとのことも書かれていたのでこれはもう大団円じゃないかなあと。

ソラが求めた、空との繋がりも無事に取り戻せたことですし。人工鳩の一掃はかないませんでしたけども。

このおまけプレイまでしてはじめて、この作品は完結するものだと思いました。

葉月伊耶那について思ったこと

この作品において中心となる人工鳩を開発し世界に大きな貢献を果たすも、娘の命を守るために電波喰いを起こし多くの人命を奪い国際テロリストで指名手を受けた伊耶那博士。彼女がソラを自分の左目を移植してまでかぐやと同じように人工鳩の補助を受けて生きられるようにしたのはなぜだったのかなあと不思議に思いました。

塔子の話を聞く限りでは、ソラに移植の適合性があったからかもという話も聞かれましたがどうなんでしょうね。

私の勝手な推測では、ソラを人工鳩の補助脳を使って生き返らせることで、かぐやでも同じようなことができないか実験した?部分はあるのかな?とも思ったりしていて。

子どもを救うためならなんだってするという塔子の話もありますし、伊耶那博士自身も電波喰いはもともとかぐやの命をつなぐためですからね。

未来の電波を受信する無線機のモジュールを作ったのも、かぐやが生きている未来から届くかぐやの声を聞くためという目的があったように描かれてますし、伊耶那博士はすべての行動が娘であるかぐやに幸せに生きてほしいとの願いのもとだったのかなと感じました。正直、嫌いになれない人物だなと。

この作品全体を通して まとめ

未来ラジオと人工鳩、実際にプレイしてみてとても楽しかったです。

水雪ルートが物足りなかったですが、今考えてみると、

水雪ルート  → 大切な人に振り向いてもらえない悲しさ

秋奈ルート  → 大切な人に覚えていてもらえない悲しさ

椿姫ルート  → 大切な人においていかれ独りになる悲しさ

かぐやルート → 大切な人とともに生きる道を探す

という感じなのかなーと(ちょっと無理矢理かなこれ)。

でも、どのルートでも、自分にとって大切な誰かのために行動していて、ソラもヒロイン4人も悲しみや辛さを乗り越えて前に進んで生きていく姿が描かれていたように感じました。

また、人工鳩と未来からのラジオを使った壮大な仕掛けもお見事でした。

こういうプレイヤーに何が起きるかを考えさせてドキドキワクワクさせる作品は大好物です!!

自分にもいつか、この人とともに生きようという大切な誰かと出会う日が来るのでしょうか。そしてその時、自分はどんな選択をするのか?少し楽しみに感じました。

さて、なんかあれこれ書いていたらまーた長くなってしまいましたね。

最後まで読んでくれた皆様ありがとうございました。それではまた次のエロゲの感想で。

 

絆きらめく恋いろは 感想

ある日、ふとTwitterを眺めていると、エロゲ半額キャンペーンのお知らせが流れてきました。そこでDMMにアクセスしてサイトを眺めていると、以前から気になっていたとある作品が目に止まりました。それが今回プレイした「絆きらめく恋いろは」です。

萌えゲーアワード2017ではグラフィック賞を受賞した作品で、新ブランドの処女作でそれなりの評価も受けているということもあり購入しました。

しかし、DMMからのDL方法がわかりにくく、また解凍後のソフト電池を使った認証にも手間取ること6時間…その過程でファイルに何かしらの問題が起きたのか、ゲームをプレイ中にバグが発生したり強制終了することが続出しました。メーカー様への問い合わせも行いましたが、ウイルスソフトを止めたりセーブデータを全て消去して最初からやり直したりするのに抵抗があったため、バグが起きること前提でこまめにセーブしながら最後まで完走しました。

この記事を読んでいる方々へ言っておきます。DL版を購入する時はダウンロードの手順やゲーム起動までの流れをきちんと把握し、余計なところはつつかずに行ってください。

さて、前置きはここまでにして、そろそろプレイした感想を書いていこうと思います。

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 初期起動画面。起動時はずっとこれでもよかったかなと。ヒロイン攻略ごとに起動画面が変わる仕様なのも好きですけどね。

シナリオ構成、全体的に感じたこと

攻略ヒロインは4人で桜夜のみルートロックがかかっており、先に他の3人を終わらせる必要ありですが、選択肢は難しくなく攻略ルートに入るのは簡単でした。

オリガミと呼ばれる特殊な細工を施した刀で行われるスポーツ”刃道”を扱うだけかと思いきや、400年前の恨みを晴らさんとする妖怪や神様まで出てくるのでスケールの大きな話だなーと思っていました。

ヒロインたちは攻略ルートに入るとそれぞれに成長を遂げ一皮向けていく様子がみられ、どのように成長し自分の道を切り開いていくのかが楽しみではありました。

また、難しい言葉はTIPSにまとめるだけでなくゲームプレイ中にサブウインドウで解説を表示させることもしていて、とても助かりました。わかっていることにまで解説をつけるのは遊び心ってやつですよね?

共通ルート

主人公の刀輝がある日偶然作り出したものから現れた三条家の守り神を名乗る綾瀬(CVの小倉結衣さん最高です!)と出会い、はてまた編入生である上和泉桜夜と出会うことで始まる物語だったなあと。

刀輝のことを弟のようにかわいがってくれる学園最強の剣士である椿、なんだか放っておけない後輩のしおん、勝手に主人公をシショーと呼び弟子入りしてきたフリージア

気がつくと周りは女の子だらけ。

いいね、こういうのは!

ですが、共通ルートでは刀輝が刀鍛冶であるにもかかわらず刀を打てなかったり、狐のお面をかぶったなにかに襲われたりと多くの伏線も用意されていて、それらのほとんどは桜夜ルートに入らないと回収されないんだろうなーと思いました。

演武祭も本戦を迎え、さて誰のサポートをするかの選択肢が出たところで共通は終了。

攻略は、椿→フリージア→しおん→桜夜という順番にしました。

 朱雀院椿ルート

最初の印象は、何このチートキャラ…って感じでした。

しかし、共通ルートで桜夜と相掛かり稽古をした時には既に強さには綻びが見えはじめていたと思いました。椿は強い。でも強いだけでしかないって言えばいいでしょうか。

朱雀院の負けた者に価値などない、勝たねばならないという考え方に縛られていた部分もあってか、彼女は常に負けない戦いをしているように見えました。

演武祭本戦1回戦にて桜夜と戦っている時の椿の負けたくないというどす黒い感情や必死に勝ちにすがりつこうとする姿の描写は上手かったと思います。

2回戦で戦う千石葵との戦いは判定で勝利したものの、自身のオリガミは壊れ、勝負にかって試合に負ける形となったわけですが、私としてはズバッと葵に倒されて敗北してもよかったんじゃないかと思っていました。

とはいえ、椿の心は十分折れてしまっていましたし、本家からも見放される形となったわけで、これはもう負けたも同然だったのかなあと。

折れたオリガミに価値などないと言う椿に対して、そんなことはないと言い、告白するシーンは良かった。

そして刀輝は椿の使っていたオリガミを元にした新たな刀”ヒノトリ”を打ち椿へ渡します。このヒノトリがかっこいいこと!!何度でも蘇る不死鳥をイメージした椿の新しい翼としてこれ以上のものはないのではないかと。また、ヒノトリを受け取りこれを使うことで朱雀院との決別をする形にもなったと思います。

葵との再戦は、負けた自分を超えるためという目的もあったのでしょうが、演出的にもここでしかヒノトリを見せる場面がなかったからなのかなあとも。

ともあれ、自分一人の狭い世界で戦うのではなく、周りの人たちの力も借りて自分の翼で自由に飛び立ち戦う椿の姿はとてもすがすがしく見ていて気持ちのよいものでした。

ラストに姉の都子と手合わせしてましたが勝てはしなかったようですね。

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ヒノトリを使った最大の見せ場のCG。とてもかっこいいです(๑•̀ㅂ•́)و✧

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椿ルート攻略後の起動画面。笑顔の椿がとてもかわいいです。ここで追加されるエッチシーンでは椿がアルコールにめちゃくちゃ弱いことが判明しますね。将来大丈夫なのかな…いや余計な心配ですね。

フリージアゴッドスピードルート

技工科所属で刀鍛冶志望ということから、大して派手な展開は見せないだろうとたかをくくっていたら大間違い。刃道における介添人の重要さを思い知らされるルートとなりました。

それが最も活かされたと思うのが、演武祭本戦における萌生菜VSしおん戦。刀輝は萌生菜と、しおんはフリージアと組み、互いに持てる力を全て出し切ったオリガミを作り、萌生菜としおんはそのオリガミで試合をするというもの。介添人と選手は通信でやりとりすることができ、オリガミの制御コードなどをいじることも可能なため、なんだかんだと重要な役割なのに今更気づきました。共通ルートで分かれとも言う。

さて、肝心の試合なわけですが、これがまた熱い試合な上に互いに奥の手を仕込みあっていて常に何がおきるかドキドキさせられるという面白いものでした。

一番驚いたのは萌生菜のオリガミが双剣だったことですね。

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二刀流が二本の刀を同時に扱う流派であるのに対し、双剣は二本でワンセットの武器という違いがあるようです。二刀流は二本の刀を攻撃と防御に分けるのが基本らしいですが椿は二本とも攻防自在にできるんだとか…

話を戻して、刀輝の用意した双剣は萌生菜のスピードを活かしつつさらには斬撃のスピードまで上げてくるという仕様。オリガミに仕込まれた機構はフリージアにすぐに見破られてしまうものの、私としてはこれまでおバカキャラでしかなかった萌生菜がめちゃくちゃ輝いてるように見えてしかたありませんでした。

一方のフリージアはしおんの精神感応係数に応じたスペシャルなオリガミを用意。普通に強いのですが、なによりも驚くのは、フリージアの状況に応じてオリガミに調整を加えてしまう高度なプログラミング能力と分析力と判断能力の高さでした。

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試合中の調整は一歩間違えればしおんのオリガミは破壊され負けとなる状況の中での大胆な行動に刀輝は戸惑いつつも、萌生菜に的確な指示を飛ばしていたと思います。この試合に関しては、萌生菜としおんだけのしあいではなく、刀輝とフリージアも含めた4人の熱い死闘として目に焼き付いていました。互いの本気をぶつけ合う最高の試合展開だったと思います。

結果は僅差で萌生菜が負けしおんの勝利となりましたね。試合後に刀輝がシミュレータールームで萌生菜にもう泣いていいんだぞと言って、萌生菜が泣いたシーンは心にきました。本気でぶつかりあったからこそ、負けて悔しい。それがにじみ出ていたと思います。

この試合のあと、刀輝とフリージアの関係も進んでいくわけですが、なんというか、エッチシーンにおいてフリージアがおもらしキャラになっちゃっいましたねー

それは置いておいて、刀輝と一緒にしおんのための新しいオリガミを作り、椿との戦いには負けたものの、椿の刀にひびをいれたことで椿は斎匠を辞退しフリージアがその座につく形に。でもフリージアはこれに満足せず変わらず刀輝のもとで学ぼうとするわけで、なかなかにすごい女の子だなと思いました。

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フリージア攻略後の起動画面。彼女の笑顔が眩しい!

 藍原しおんルート

おっぱいが大きくて控えめでかわいい女の子。こういう娘好きです。はい。

一度は刃道をやめようと思ったところを刀輝に声をかけられ、彼の指導を受けてめきめきと才能を伸ばしていくその様子は目を見張るものがありますね。

物語としては、刀輝がしおんの持っている霊刀をオリガミとして使えるようにしたあたりから徐々に刀輝に異変が起き始めていくわけですが、それが桜夜ルートへの伏線の一旦を担っていたのではないかなーと思っています。

演武祭本戦では、葵に勝ち、椿に負けこそしたものの、しおんの実力がとてつもないものであることは明らかで、精神面まで鍛えてしまえばほぼ負けることはないんじゃないかなーって思いながら見ていました。

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しおんが刀を持つCGはどれも力の入り具合がすごくて、かっこいいものばかりなんですよね。控えめで優しい彼女が見せる勇ましい姿というのがこれまた違った印象に映るわけです。

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かと思えば、水着を着てのこんなあどけなくもかわいい表情も見せてくれるのですからしおんはたまりません!本当にかわいい!

さて、演武祭はちょっと早めに終わった感じになるのですが、本番はここからで刀輝に取り憑いていたマガツミが封印を解かれ桜夜を殺そうと動き始めます。

しおんルートではひばりもちょいちょい絡んできており、2人になぞの勾玉を渡してきます。後に効果を現すわけですが、ひばりが只者ではないことはなんとく察しました。

マガツミは刀輝を乗っ取り実際に被害を加えていく中、教師である巫琴は退魔師の派遣を要請。退魔師に退治されると最悪刀輝自身も消えてしまう可能性を指摘されたしおんは、愛する人を救うため、一人マガツミをおびき出し戦うことを決意します。

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マガツミに乗っ取られた刀輝と戦うしおんは精神面の弱さをつかれて劣勢に立たされてしまう場面が何度かあったように思います。でも、勾玉を通じて刀輝の思いを聞き、覚悟を決めて立ち向かい、マガツミを討ち果たした彼女はまた一つ成長したのではないかと思います。真剣を向けることの怖さ、刀を扱うことがどういうことか、そうしたことをしおんは心に刻み込んだのではないかなと。

それにしてもですね、個人的に思ったことなのですが、マガツミさん喋りすぎなんじゃないですかね?自分がどうしたいかだけでなく、これまでの経緯とかべらべら喋るじゃないですか。お前こそ戦いに集中しろよ!って思わず言いたくなりました。

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しおんルート攻略後の起動画面。人前で愛する人にキスをする大胆な場面ですね。大好きな人のためならどんなことでもやってのけてしまいそうな彼女のことがとても大好きです。ほんと、しおんみたいな女の子を嫁にもらいたいです。

追加のエッチシーンがまさかの授乳手コキだったのいいですね!最高ですよもう!

上和泉桜夜ルート

 ルートロックがかかっているのも納得な出来と言ってよいと思います。

他の3人の攻略が前提にしており、それらで得た情報からマガツミや都子の目的、ひばりの正体、綾瀬の正体など、全ての伏線を回収しにかかってくるルートですね。

桜夜との恋人関係が思った以上に早く進展してこれで大丈夫かと戸惑いましたが、2人が恋人関係でいることが物語に大きく影響するようにも見られたのでそれでよかったのかなと。なんていうんですかね、このルートで重要なのは桜夜と刀輝の絆だったのではないかなあと思ったのですよ。

綾瀬の依代となっていた鏡を使って作ったオリガミ”天桜夜”はとてつもない強さを発揮し、羅刹を目覚めさせると学園最強の椿を圧倒しなぶり殺しに近い状態にもっていくので恐ろしかったですね。

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この禍々しい雰囲気。危険な状態なのにかっこよくも見えてしまいました。

フリージアの力を得て天桜夜の暴走を止めた刀輝ですが、この後から都子が動き始めますね。これ以降桜夜が刀を振るう場面が見れなくなるので、桜夜の戦う姿をもっと見たかった私としては少し残念ではありました。

都子は天桜夜を学園の宝物庫から盗んだあと、天桜夜を新たな依代としたマガツミに操られることなく、というか自分の言いなりにしようとしてる感じ…

というか、都子は強い剣士と本気で戦って死にたいという自分の願いにとことん忠実でそのためなら何でも利用する人間に見えましたね。

医療室で寝ている桜夜を殺そうとしたら椿に妨害されますが、椿に瀕死の重症を負わせて桜夜を誘拐して刀輝を誘い出す状況を作りだしました。この時、椿が刃道から外れた人を殺すために剣を振るう姿勢が見えたのは意外でした。

で、刀輝を強力な結界の中に誘い出して都子は刀輝に真剣勝負を申し込むわけですが、都子が強すぎるというか、刀輝が本気になりきれてないというか、それで都子がぶちぎれて桜夜の太ももに剣を突き刺して…

なんかもう途中から都子が悪役みたいになってきたなあと思ったのですけど、自分の欲に忠実なだけであって、刀輝の実力も買っていたので本気を出させるために最後まで希望をもたせるようなことをしていましたね。マガツミがこれを許していたのも、刀輝も上和泉の血を引く人間で殺す対象だったからなのだろうなーと思いながら見ていました。綾瀬がマガツミの言葉を代弁するように出てきたのには驚きましたけどね。

そして、刀輝が自身の刀を取り上げられ負けが確定した一方、結界の外ではひばりとしおんが力を合わせて結界を破壊。これを察知した綾瀬の言葉で都子の手は止まり、さらに飛んできたしおんの霊刀を見て綾瀬は刀輝にそれを持たすなと焦り出すも都子は無視。というか、これで強くなるなら強くなってくれよって感じでしたね。

ここからはあっという間だったと思います。しおんの霊刀を握った刀輝は羅刹の力を発動させて都子を上回る動きで圧倒。なにこれ、桜夜と椿の決勝戦の焼き直し?って思うぐらいの展開にポカーンと…ともあれ、刀輝は天桜夜にひびを入れ、その後の一撃で刀をへし折り都子に痛烈な一撃を加えて戦闘終了。

都子は本懐を遂げたようなものなのでここで殺すように言い、刀輝もそれを受け入れるものの、桜夜がそれを拒否。正直、自分の命を狙ってくる相手を活かすだなんて正気か?って思ったのですが、桜夜には刀輝に人を殺すようなことをしてほしくなかったのかな、いやもっと大切な何かに気づいてほしいという思いでもあったのかなあと。

全てが終わり、桜夜の胸の傷跡も呪いによるものでマガツミの消滅とともに消えるという事実が明かされ、綾瀬との別れを経てエンディングへ。

エピローグでは物語がから6年経ち、刀輝と桜夜の娘である輝咲が登場。卒業してすぐ子どもができてその後2人して叢雲学園の教師になるってこれまたすごいことするなあと。メイン・サブ含め各キャラクターのその後も語られいい感じにまとまったのではないかと思います。

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桜夜ルート攻撃後起動画面。このためだけにCG用意していたみたいですね。

 おわりに

作品全体としては、どのルートも戦闘シーンがとても熱く、躍動感にあふれており一度戦い出すと最後まで目が離せない面白いものになっていたと思います。

また、上には上がいるというのを思い知る作品でもあるなあと。学園最強と呼ばれる椿の上には都子がいますし、都子の上にはしおんの霊刀を持った刀輝や朱雀院家の本家の人間…といった形で。でも、誰も自分が最強なのだと奢っていない所がいいです。

覚悟や信じる心、神とはきまぐれなものじゃよなど、考えさせられることはいくつもあったなあと思いながら楽しくプレイさせていただきました。

今回も長々と書き連ねてしまいましたが、最後までお読みくださりありがとうございました。そろそろ艦これの夏イベが始まるので、次に記事を書くのは間が空きそうです。

月に寄り添う乙女の作法 感想

最近エロゲはストレスなくプレイできる最も自分にあったゲームなんじゃないかと思うにこつきです。乱数にも運にも邪魔されず、テクニックも要らない…うん、すばらしいぞエロゲ!

さて、今回プレイするのは萌ゲーアワード2013大賞受賞作品「月に寄り添う乙女の作法」通称つり乙です。なお、今回はアペンドディスクを単品購入してアフターまでプレイしています。アフター未プレイの方にはネタバレしますのでご注意を。

7/28にスタートしてプレイを終えたのが8/12なので約半月といったところでしょうか。かなりのペースで進めていたと思います。

購入した理由は貼り付けたツイートにもありますが、

・女装潜入ものをやるのが初めて

・服飾をテーマにしているのは珍しい

・主従関係の描きが方が絶妙と高評価だったので興味を持った

・ルナ様ありがとうって言いたくなる理由が知りたくなった

というのが主な理由です。初心者にオススメのエロゲとしてとあるサイトで紹介されていたのを真に受けたとも言っていいのですが、全くの初心者にはちょっとレベル高いんじゃないかなーとプレイしながら感じていました。だってさ、女装してのエッチシーンってレベル高くないですか?しかも主人公の女装が完璧といっていいレベルなのでなおさら…ね?

ま、そんなことはさておき、プレイしてみた感想を書いていきますね。

シナリオ構成、ぱっと見の感想

一度は閉ざされたデザイナーへの夢を諦めれない主人公が女装して桜小路ルナの付き人として聖フィリア女学院に潜入し、個性豊かなお嬢様達とその付き人達と12月のフィリア・クリスマスコレクションを目指して服飾の勉強をしていくお話。

選択肢の数は少なめで、ルートロックもかかっていないので攻略順は誰からでも可能。なお、BADENDも用意されていますがこちらは続編となる乙女理論へ続くためのルートとなっていますね。こういう作りはなかなか面白いものだと思います。

なんか、ちょーざっくりとした見方ですけど事細かに書いていてもしょうがないので大筋だけにしています。物語の中ではフィリコレが一つの目標になっていて、そこにいくまでの間に主人公の女装が兄の衣遠とヒロインにバレて、フィリコレをどう乗り切るかという流れですね。

ぱっと見の感想は当時のツイートを見たほうが早いと思うのでそちらをペタペタしておきます。

まー、みごとにルナ様のことばかりですね。いや、でもね、ルナ様に心酔したのは確かです。ルナ様以外のルートやっている時でもそうでしたけど、ルナ様の言うことって一言一言が身にしみるのですよ。何度も泣かされました。

また、この作品はルナ様の存在感がすごく強くて、彼女が才能の塊であるだけでなく、器の大きな人間でもあることがあってかどうしても他のヒロインが一歩見劣りするぐらいの印象がありました。

一方、もう一人存在感の大きな登場人物がいました。大蔵衣遠です。彼が登場した時に流れるBGM「愛を拒み覇道を行く天才のテーマ」がめちゃくちゃかっこいいというだけでなく、彼の放つ言葉とプレッシャー、入学式での言動、鬼畜ともとれる行動の数々は見ていてびっくりしました。私の衣遠に対する最初の評価は「言ってることは分かるがやることは酷すぎる」というものでしたが、プレイを進めアフターまでこなしていくうちにその評価は大きく変わることになりました。結局のところ、彼は大蔵家を手に入れることが目標であり、その道である覇道を進むことは鬼畜の所業だと言っていましたし、彼は彼の道のためにひたすら突き進んでいたのだなと。あとブラコンかよ…と思う場面も。りそなといい大蔵家とはまったく…

そんななこんなで、ルナ様と衣遠という強烈な印象をもつ2人はどのルートでも重要な立ち位置にいたと思います。衣遠が出れば緊張感が高まり物語の展開が変わってきますし、ルナ様は必要な時に必要な言葉を主人公やヒロイン達に投げかけてくれる。そうして物語は動いていく…という風に感じました。

共通ルート

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遊星が女装する前の心の言葉。そうですね、負けですね。でもそれでも自分の夢のために女装+メイドなんてすごい…主人公本気なんだなって思わされたシーンでもありました。個人的にはりそなが歪んで育ったけどかわいいなこんちくしょーとか思いつつ。

さて、そんな遊星の女装した姿小倉朝日の姿を見た私は…

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Σ(゚Д゚)

これではたからみて男だと分かるか普通…出来すぎてて怖いわ。という感想でした。

とはいえルナ様の付き人にもなれたのはよし。

そして桜小路家で共に過ごすことになるルナの友達のお嬢様3人。

共通ルートは至って平和だなーと思いました。

クワルツ賞に関わる問題で衣遠が出てきてルナ様の家庭事情があまりよろしくない件が出たものの、基本的には大きな問題は起きずといった感じだなーと。湊にだけ正体がバレていますが、うっかり言っちゃったとかいうミスをしない湊すげーと。

その一方、朝日はデザイナーではなくパタンナーとしての才能を見せ始め、ルナ様にも一目置かれるようになりますね。私もこの作品をプレイしてはじめてパタンナーの存在を知りました。2次元で書かれたものを3次元で立体的にするのはまた別の能力なんですね。こういう影で支える人たちのことまで覚えておきたいものです。

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共通ルートで笑わされたのはこのシーン。ルナ様いくらなんでも酷すぎますww

ユーシェが教室で「モトカレは犬ですわ!」と言った時のあのやばさw

文量も長くなってきたので個別ルートの感想に移りまーす。アフター込です。

ユルシュール=フルール=ジャンメール ルート+アフター

ルナ様もライバルと認めるだけの才能を持つユーシェですが、ユーシェ自身はルナには叶わない部分があり実は劣等感に苛まれていた。そこに朝日が加わってユーシェの持てる才能を発揮させていくという流れですね。

普段強気に出ているユーシェの本心を知った朝日はその交換条件として自分の正体を明かし、次第に恋仲になっていくわけですが、文化祭の時に一つの山場がきますね。

主人であるルナに逆らった罰として朝日に対して、ルナは朝日に醜態を晒す命令を下しそれに対して恋人が目の前でそのように扱われることに対して憤り悲しむユーシェなわけですが、この場面はルナ様がユーシェに発破をかけてるようにも見えました。

そうしてルナ様とユーシェの2つの衣装を12月のフィリコレに出すことが決まった矢先に学院長代理である衣遠の突然の決定(職権乱用)でフィリコレに出す衣装が3点までから1点のみに変更されます。でもこれは朝日の正体を遊星だと知った衣遠が弟を捻り潰すためにやったことでしたね。そりゃまあ、朝日の存在自体認めてはいけないのが普通なものの、衣遠の要求きつすぎないかとプレイしていた当時は感じました。

裏を返せば、お前を認める機会をもう一度やる。やってみろ。ダメなら引きずり落とすという感じですかね。サーシャがスタンレーと過去のつながりが強かったこともあってたった2人での衣装製作は無茶がすぎねーかと思いつつも、生花(エーデルワイスに似た花なんだったっけ?)を使った仕掛けでユーシェの故郷スイスを連想させる仕掛けとレベルの高いドレスとスイス人であるユーシェが着ることではじめて魅力を発揮させて最優秀賞を取る流れは素直にすげーと感動してました。

アフターは思うように結果を出せないユーシェの再起動をかける物語という印象でした。が、衣遠がユーシェに対しての具体的なアドバイスをしていたのはちょっと驚きでした。でもまあ、才能ある人間に、学院長として何か言うのは自然なことだろみたいな感じだったのでそれもまあ自然なことなのかなって。

それ以上に、話があれよあれよと進んで衣遠がジャンメール家と話をつけて卒業後は遊星とユーシェが結婚する流れになったからええーって。。。今思えばこれも衣遠が覇道を突き進むためにあえて結婚の話を用意したんだろうなと。

本編では涙を流すことが多かったユーシェでしたが、アフターではだらけつつも楽しく元気に笑っていたのが良かったと思います。

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花ノ宮瑞穂 ルート+アフター

幼い頃に男子からうけたイタズラが原因で極度の男性恐怖症という設定のグラマラスなヒロイン。朝日には親友以上の過剰なスキンシップを求めていくため、どのルートでも朝日が正体をバレるのが一番恐れている相手だったと思います。

瑞穂ルートでは親友としての友情を育んでいった山場で衣遠の策にはまり最悪の形で正体がバレるという展開なわけですが、この場面への持って行くまでの流れはおみごとだと思いました。なんといいますかね、じわりじわりと追い詰められていって気づいたらもう逃げ場はないぞっていう形に見えたのですよ。

瑞穂が朝日の正体を知り、呆然とするシーンは印象的でした。これは辛い。

そしてここから物語が一気に加速。

屋敷にもいられなくなったと悟った朝日は全員の前で自らの正体を明かすわけですが、その後にルナ様からかけられた言葉にとにかく泣きました。

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ルナ様の器の大きさを感じた瞬間でした。自分にたいして嘘をついていた人間にこんな言葉をかけてやれるだなんて。でもそれは、朝日のことをきちんと見ていたからこそなんだろうなって。

その後の北斗との会話も印象的で、自分が朝日の正体を知ってしまった時に話し合いもしようともせずにいたこと、朝日に勝手に期待をかけ勝手に失望したことなど。

そうして朝日の周りが固まってきたことで、朝日は瑞穂のための衣装を作り続ける日々へ突入。花ノ宮家の邪魔が入るもギリギリで12月のフィリコレに間に合い瑞穂は朝日の作った衣装を着て出場して最優秀賞を取るわけですが、この時の衣装がとにかくかわいかった!!

衣遠は結局出し抜かれた形となり渋々学院へ通うことを認めている感じですかね。

フィリコレが終わってはじめて、朝日は遊星として思いを改めて告白し瑞穂と結ばれてゴールインする流れはとても暖かく、見ていて気持ちの良いものでした。

アフターでは本編で何かと絡んできた花ノ宮家の後始末と、出し抜かれる形になった衣遠からの小言をもらう形といってよいでしょうか。

花ノ宮家本家も衣遠も言いたいことは一緒で、遊星を認めるかどうか試させろって感じですかね。花ノ宮では弓道で、フィリア女学院では正体を明かすことで、遊星の存在を認めさせろと。それぞれの場面において、瑞穂は大きな影響を与えていたと思います。彼女の精神的な成長は遊星を支え、花ノ宮本家にも、フィリア女学院にも遊星の存在を認めさせました。でもね、まさかフィリア女学院に朝日レベルの女装男子が入学を許可されるようになるという結末は予想していませんでしたよ。

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フィリコレが終わって改めて告白するシーンのこの瑞穂が好きです。

柳ヶ瀬湊 ルート+アフター

アフターまでやってはじめて完結するルートだなと思いました。理由は単に本編では衣遠の絡みがなく終わってるからというだけなんですがね。

衣遠がいつ朝日の正体に気づくかはルートによって異なっているので、湊ルートでは湊が学院を去った時に同時期に去った朝日の素性を追っていって気づいたのかは知りませんけども。

共通ルートで正体がバレてしまっているので恋愛への発展はわりと早めな感じでした。

話の展開は同級生が柳ヶ瀬運輸の悪口を親に言って取引先をなくさせ経営が逼迫するころから進んでいきますね。まさか倒産するとは思いませんでしたがいくらなんでもそこまで簡単に倒産させられるものなのか?という疑問は残しつつ。。。

朝日は自分の夢を持ちつつも、大切な人と一緒にいたいという思いをとり正体を明かして桜屋敷から出ていき湊と一緒にいくことを伝え、その後は滋賀で働き大阪のメイド喫茶で働きという流れに。

なんか、服飾の話どこいったんやーって感じがしてましたけど、ルナ様たちは暖かく支援してくれていてなんだかのんびりしているルートだなと感じていました。

アフターでは、瑞穂の指示により花ノ宮家による出資をうけてメイド喫茶2号店を東京に開店。日々忙しく働く中、突然店舗が入ってるビルのオーナーが変わり店に審査が入ることに。ここで審査にくるのが衣遠になるというわけで、やっと物語が動く…と思ったものです。実際の審査も何かとやりとりがされるのかと思えばさほど酷い展開にはならず、お店の営業は継続OKとなったばかりか、朝日、湊、七愛のフィリア女学院への復学を認めるという話になってなんじゃそりゃーと。

柳ヶ瀬運輸倒産の顛末を学院側が見過ごしていたから湊の学費全額免除は分かるとして、朝日のことはどこを認めたのかなあって。

湊はヒロインの中では目立った才能は引き出していませんが、小物やアクセサリー類、内装関係で才能を発揮していましたね。最後はこういう所が評価を受けていたのはよかったと思います。

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湊はやっぱり元気な笑顔が一番です!

桜小路ルナ ルート+アフター

ここに来るまでの間、なんどルナ様の言葉に心をうたれてきたことでしょう・・・

だから、ルナ様ルートには期待していました。そしてそれだけの感動がありました。

というかですね、ルナ様だけシナリオの力入りすぎでね?って感じるほどでした。

ルナ様ルート入ってまず驚いたのが、フィリコレに向けて衣装を3着作るということ。デザインはルナ様、モデルはユーシェ、瑞穂、湊の3人がそれぞれつとめるという構想の大きさに他のヒロインとは全く違うものを持ってきたなという感じしかしませんでした。パタンナーである朝日の作業量は増加するわけで、忙しさが増していきましたね。その一方で朝日がルナ様のためにドレスを密かに作り始めたのをみて、あ、これ最後に使う伏線やんって気づいてしまったのはお約束でしょうか。

文化祭の時にはルナ様の幼い頃のお世話係だった丸目が登場することで、朝日はルナ様が過去に受けた仕打ちを知ります。最も信頼していた人物からの裏切り、これほど人の心を傷つけ殻に閉じこもらせるものもないでしょう。聞いていて恐ろしい内容でした。

それでもルナ様は負けずに丸目を追いやったわけで、強すぎやしないかと思いつつも、朝日が来たら何かがこみあげてきたんだなーと。ここでキスしちゃう!?とびつくり。

ルナ様と朝日が互いの信頼を深め、朝日がルナ様へ自分の正体を明かすことを決めフィリコレの後に互いに…と決めていたところで衣遠が動き出しますね。

衣遠がまさかの盗作!?おいおいそこまで落ちたか?と思ったのはともかく、衣遠のこの時の真の狙いはアフターで明らかになりますね。

さて話をもどして、ボイスレコーダーまで持ち込んで盗作だと講義するルナ様達を尻目に衣遠はユーシェ、瑞穂、湊の家族の話や弱みを持ち出して反論を封殺、ルナ様だけになった所で朝日の正体を暴露させ朝日班自体をバラバラに、ルナ様は朝日の正体を知っても何も動じることなく、ひたすら言葉を投げかけていたのがすごくて、ルナ様には感服するしかありませんでした。

ここからはもう遊星とルナ様の物語と言っていいのかな。密かに作っていたルナ様のドレスを完成させてフィリコレにルナ様に着てもらう。そのために毎日寝る間をおしんでの作業が続いていきますね。りそなの助けもかりつつ、フィリコレ前日にルナ様に出会い言われたこのセリフ、

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主従関係から恋人関係へと変わるためのルナ様からお言葉。身にしみます(´;ω;`)

そしてフィリコレに行くとルナ様の登場シーンだけ画面がスライドする仕様になってるわルナ様のドレス姿が素敵すぎるわでもうやばかったです!!!

文句なしの最優秀賞ですが、ルナ様は自分の名前しか書かれていないことに抗議しますね。衣遠は不機嫌になりつつもジャンが名前を加えるわけですがここもびっくり!

なんと単に朝日班って名前を加えたのではなく「遊星君と愉快な仲間たち」って入れてる!ジャンは遊星が作ったってわかってただと!?うそーんってなりました。

衣遠はそのことに気づき、遊星の才能を認め、大蔵家の人間、自分の弟と認めるという大団円とも言える終わり方になったなあと感じました。

アフターでは、ルナ様が遊星の母への挨拶を行う場面から始まり、桜小路家本家に婚約を認めさせる傍ら遊星とりそなのフィリア学院受験の3ヶ月が語られますね。

さてここで衣遠が盗作を行った答え合わせも出てくるわけですが、

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一場面しかスクショしてないですけど、衣遠からしたら服飾という世界が盗作もまかり通ってしまうような酷いものだと教えてやりたかった、お前の夢を消し去りたかったのだと。でも俺はお前たちに完敗した。

最初はびっくりでしたけどね。ですが、衣遠のとってきた行動を振り返るとああそうだったのかと納得する部分もあったりします。ほんと、衣遠への評価はアフターをやる度にどんどん変わっていくので新しい発見があって面白かったです。

面接試験へ向かうりそなへのルナ様からのありがたいお言葉

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自分の好きなものには正直でいろ。常にそうありたいものです。

桜小路本家でのやりとりは、選択肢により変わりますね。私としては恋人ENDの形が好きです。愛する人のために本気になった遊星の勇姿がかっこいい。

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ルナ様の美しさと遊星のかっこよさと桜に乾杯

まとめ

最初はどんなものになるかと冷や冷やしていましたが、蓋を開けてみるととても面白い作品でした。ヒロインはルナ様が突出していて、常にルナ様ありがとう!ありがとうございますお優しいルナ様とかしか言わないし、Twitterで感想書く度になんで毎回ルナ様のこと入ってんのとか言われる始末ですっかりルナ様信者になりましたw

主従関係を扱う作品にははじめて触れたのですごく新鮮で、これをもちいたエッチシーンのレベルの高さはすごいなあと。ルナ様ルートにしかなかったですけどレベル高くて私にはまだ早かったです。

アペンドディスクは単品で購入したため、衣遠兄様の華麗なる一日もプレイしています。ギャグキャラと化した衣遠兄様ひたすらワロタwww

今までやってきたエロゲの中でもトップクラスに入るお気に入りヒロインの仲間入りですよルナ様は。

いつもよりも長くなりましたが、最後までお読みくださりありがとうございました。