にこつきの美少女ゲー日記

美少女ゲームの感想やグッズ、情報について綴るブログ

喫茶ステラと死神の蝶 感想

おやや?3月?・・・

1月に終わらせる予定でしたが体調不良が続いてこうなりました。

申し訳無いです;;

 

さて、今回はゆずソフトさんの新作「喫茶ステラと死神の蝶」の感想となります。

えーっと、感想が遅れたのには体調不良だけでなく、500枚くらいとったスクショの整理にも追われたからです(-_-;)

そんなこんなではありますが、今回も感想記事を書いていきます。

 

 

総合的な感想

シナリオ面

現代の若者が将来に対して抱いている漠然とした不安を高嶺昴生という主人公を通して描きつつ、各ヒロインのルートに応じて主人公が自身の生き方や将来の道を見つけていくという物語だと感じました。

話のテンポが非常によく、ボケとツッコミが度々入れ替わるのに面白く笑ってしまう場面が多いため、とっつきやすい作品だと思いました。

サウンド、ムービー面

アニメーションを使ったOPの出来栄えがよかったです。

EDでは各ヒロインのルートをふり返ることができる歌詞とムービーになっており、じっくり聞いているとこれだけでも満足感を味わえました。サウンドは安定してますね。ぶれない。

システム面

美少女ゲームをプレイする上で真っ先に調整するのがコンフィグなのですが、ゆずソフトはコンフィグの機能が他ブランドを圧倒するほど細かく設定できますね。

ヒロインへの中だし外だし固定はもちろん、スキップでも次の選択肢へジャンプできたり、スクショの保存方法も指定可能。

フローチャートのおかげで攻略が簡単なのもいいですね!

 

とまあ、こんな感じで全体をさくっとまとめさせていただきますと、個人的には高評価なのであります。

 作品に込められたテーマの考察

前述した通りこの作品は、

現代の若者が将来に対して抱いている漠然とした不安を高嶺昴生という主人公を通して描きつつ、各ヒロインのルートに応じて主人公が自身の生き方や将来の道を見つけていくという物語

だというふうに捉えています。

主人公高嶺昴生は大学3年生になっても彼女が一度もできたことがありませんでした。友人である宏人との会話を見ていても、彼らはいわゆる非リア充と呼ばれる層でしょうし、恋人が欲しいなどと言っていても実際に行動を起こせるわけでもなくという状態です。

その上、自分が将来どうなりたいのかもわからない。1年後には就職活動も始まります。でも、いずれは恋人を作って結婚をして子供を育ててという普通の暮らしも願っています。しかしそれすらも難しいのが2000年以降の日本の若者が抱く将来への不安なのではないかと思うのです。

2000年以降の根拠?

感覚的なもので表しているのでごめんなさい。しかし最近の若い人ってこういう人多くないですかね?

就職活動も相変わらずリクルートスーツ一色で御社に忠誠を誓いますみたいなの多いですし。私からすれば、とりあえず周りの流れに乗っておかないとレールから外れるって感じですね。

私はレールから落ちた人間なのでなかなか苦しいですけど。

個人的な話は置いといて、次に主人公がヒロインと出会ってどうなっていくか。各ヒロインごとに設定されたと思われるテーマから考察していきます。

一旦ヒロインルートごとに私が感じたテーマを書いておきますね。

四季ナツメ:自分の生きる目的

汐山鈴音:プロ意識

火打谷愛衣:逃げること、責任のとり方

墨染希:親の愛情

明月栞那:人を愛するということ

一言で表すとこんな感じになりました。※順番は攻略順です。

次からは各ヒロインルートの感想も踏まえつつ、テーマの考察を行っていきたいと思います。

四季ナツメルート

一番最初に彼女を攻略対象に選んだのは、単純に体験版の段階から彼女の人気がダントツだったからです。おそらく多くの人が、

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ナツメさんに罵倒されたい人は多数いる模様

このような場面で悶え苦しみ、ナツメさんもっと僕を罵倒してくださいあああああああとかなっていたのだろうと推測しています。美女から罵倒されることに喜びを感じる紳士諸君の気持ちはわからんでもないですが、みんな落ち着け。

さて、ナツメルートのテーマが「自分の生きる目的」なのではないかと考えたのですが、実は悩みました。はっきりと一言で言い表すのが難しいお話だったと感じているのです。

ナツメが死神と関わっている理由には、「ナツメが自分の生に執着しておらず魂の一部が蝶となってこぼれ落ちている」というものがあります。つまり、ナツメ自身が生へ執着を取り戻すことで問題が解決される―自分の生きる目的を見つけるだけでなく、自覚し前を向いていくことが必要だと考えました。

恋人になるまで~終わりの始まり~

ナツメルートはナツメの過去に触れている部分が多く、なぜナツメが生きる自身を失っていったのかが分かる内容になっていたかと思います。しかし、昴生はナツメの過去に同情するわけでもなく、タコパに興味あるならせっかくだしやってみないか?と誘っていきます。

昴生としては好きになった女の子の嬉しい顔が見たい一心だったと思いますし、彼に何かを企むなんて不可能ですよね。

転換点は年末年始の赤磐神社への出店の出店ですね。チャイナ服のナツメに悩殺された煩悩むき出しの紳士諸君は首を差し出しましょう。

初日の出を見ながらの突然のキスで告白青姦かー!?と思ったらそれで終了…

しかしナツメはこの時既にもう自分は十分生きたと諦めていたと感じています。それがゆえの突然の胸の痛みであって。ところが、まだ少し未練があって、それをつないでいた一つの要因に昴生のことはあったのかとは思います。病室で目を開けたナツメは昴生に告白。

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ボロ泣きしなが見てました

孤独だと思っていたナツメが、自分は生まれてきてはいけなかったと思っていた彼女が、誰かを求め、願った場面の告白シーンだったと思います。

恋人になってから~生きる理由を見つけて~

恋人になってからは二人の距離は一気に縮まり、ナツメにも友人が出来るなど変化が大きくなっていきます。その中において、解決しなければならない最後の問題がナツメの両親に対する負い目だったのではないかと思います。

喫茶ステラ自体が、ナツメの両親がいつかカフェを開きたいという夢を持っていたこと、ナツメは両親の夢を叶える邪魔をしてしまったと考えており、いつか両親の代わりに自分がその夢を叶えなければならないと考えていたことも含めてスタートしていますので、避けては通れない道であったと思います。

そこで出てくるのが、

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宏人をよろしくお願いします

染井志津科ですね。Chapter4でもちょこっと出てくる彼女ですが、ナツメルートではキーマンと言っていいのかなと。

サプライズを嫌うナツメに対して結果的にサプライズをしかけることになる昴生ですが、彼はナツメを思う一心で行動し続けていたと思います。

恋人になる直前から明らかになっていることですが、ナツメはけっこうヤキモチ焼きなんですよね。でもって自分が好きになった人のことに一筋で…たまらんですな。

はい、話題をもどして。

昴生のとった行動は、

・ナツメが幼い頃入院していた友達との同窓会の企画

・ナツメの両親にナツメが働いている姿を見てもらうこと

の2つでしたね。結果としてこれらは大成功するのですが、何よりも重要だと思ったのがナツメの両親がカフェの夢を諦めた真意を娘に話したことですね。

ナツメが入院してカフェどころじゃなかったなんて理由はなく、当時の社会情勢での営業が難しくてやめたというのが一言でいうとと。

ナツメは自分の存在が両親の夢を諦めさせたと思い、自分の手で実現しようという一種の罪滅ぼしのような生き方をしてきたのだと思います。しかしそうではなかった。両親はナツメを責めるつもりなどもとからなく、自分たちができなかったことをやり遂げた娘のことを誇りに思うと褒め、それはもうナツメ自身の夢なのだと告げています。

こうしてナツメの両親に対する負い目は完全に払拭され、ナツメは本当の意味で自由に前を向いて進んでいくことができるようになったと思います。

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クライマックスもなみだなみだ

ナツメの蝶が元に戻ることで一つの区切りとなります。

誰かのためにと行っていたことが知らぬ間に自分の夢や生きる目的になっていたということもあるとは思います。しかし、自分が生きる目的とは何か?何を根源でいきているのかについては常に考えていきたいなと思いながらのお話でした。

ナツメとの出会いが変えた昴生の未来とは

ナツメと恋人になった昴生の進路はパティシエになるというものでした。ナツメがカフェを続けていく上で、自分も彼女の力になるために選んだわけですが、正直びっくりでした。

ナツメとはもはや将来を誓ったも同然ですので、それにナツメがコンドーム買って子作りも計画的にしないとって言うくらいなので。

おそらく鈴音さんが将来独立した時のことや、自分とナツメだけでもカフェをやっていきたいといった思いが強かったのではないかと考えています。考察としては短いですが。

汐山鈴音ルート

サブヒロイン扱いということもあってか、攻略時間が最も少ないルートでした。もちろん、サブだからと言って手抜きなどなく楽しめる内容でした。

鈴音ルートのテーマを「プロ意識」と解釈していますが、これは鈴音が唯一の社会人ヒロインであるという設定と、その経験から裏打ちされる社会の中で生きていくということがどういうことなのかという部分の核心をつく台詞を口にしているためでもあります。

鈴音語録

 

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基本

社会人たるもの返事は大切です。

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大人になればわかる

一人で美味いものを食べる時のこれなんですよねえ

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ここ2つ重要ポイントですね。失敗はしていいんです。でもいつまでもその失敗から学ばずに前を向かないのがだめなのです。

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悲しいけどこれって戦争なのよね

ビジネスですからね。利益を上げないといけない。しかしまあ、それをどこから持ってくるかです。

とまあこんな感じで。他にもたくさんありますがいくつかをピックアップです。他のヒロインと違って少し違う視点から物事を見ていくことができます。

さて、そろではプロ意識って一体何かと問われれば何なのでしょう?

その答えは早い段階で出ていましたね。

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見落としている人が多そう

喫茶ステラ開店前に大家さんが言っていたこの台詞が全てを物語っていると思います。

自己満足を他の人に伝えて理解してもらうというのは、考えてみれば難しいことだと思います。しかし、プロとして働く以上は自分が出来ることを精一杯やって相手に自分のやりたいことが伝わり理解されるようにしなくてはならないのだと。鈴音さんもこのことに気づいたからかそ、自身を変えていくのですよね。

年上ロリを開拓する鈴音さん

鈴音さんってロリ体型じゃないですか。でもって、中身はピュアで純情で繊細な乙女で…年上ロリという新たな境地を開拓したと思っています。いいですよね!!

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かわいすぎる

ベッドに押し倒されてのこの小生意気な態度がソソります。鈴音さんは素晴らしい。

昴生が鈴音から受けた影響

このルートでは鈴音さんの過去へのスポットは少なく、どちらかというと昴生が社会人として自分の好きなことに打ち込む鈴音に憧れを感じ、自分はどうしていくのか?恋人として出来ることは何なのかを考えている場面が多かったと感じています。

そんな昴生が選んだ将来の道は経営者。経営の勉強をしていつか鈴音が独立して店をだしても鈴音を支えられる人間としてできることをやりたいと考えた上での進路ですね。

とても現実的な所に着地したなとも思いましたが、鈴音との将来を考えれば間違っていないと感じます。有名なパティシエがいるから店が持つわけではありませんし。店の経営が下手であれば店そのものが潰れますからね。

火打谷愛衣ルート

蝕みの瞳という類まれな特殊能力は彼女のルートに入るまで分かりませんでしたが、左目を隠す髪型からも彼女には何かがあるというのは多くの方が気がついていたと思います。

愛衣ルートは蝕みの瞳と愛衣の過去を絡め、最後には愛衣が自身の能力とどのように向き合い未来へと進んでいくことに昇華させています。その過程において、愛衣は逃げることと本当の責任のとり方がどういうものかということに気づいていくのだと感じました。

ここで、蝕みの瞳の特徴について整理しておきます。

・蝕みの瞳は目で蝶を捕まえることができる

・目の中に囚われた蝶は数十年後には消滅する

・瞳の中の蝶は自由に解き放つことができる

・蝶を解き放つ際に恨みなど負の感情を乗せると相手を呪える

愛衣はクライマックスまで蝶を解き放つことができませんが、それを抜きにしても蝶との関わり方が予想以上に大きくて驚きました。

恋人になるまで~先輩だろうと容赦ない愛衣ちゃん~

かわいいものには目がなく暴走する愛衣→かわいい

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は、はい・・・

この場面はもはや誘導尋問ですよ。

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え、あ、いやその、これは・・・

言い方が容赦ないw

二人で出かけることに対してデート感0の愛衣さん、やらかしたと気づいてもすぐに元の自分を取り戻せるのがすごいです。

とはいえ、愛衣と昴生の関係ははたから見れば恋人同然で、奥手な二人に対して周りが女子回を開いて愛衣を焚き付けてバレンタインで手作りチョコを渡す流れになりますね。

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みたいってつけるのが愛衣らしさが出てると思います

そしてバレンタイン当日の告白シーン。手作りチョコを渡されたら昴生はそれを本命だと思うと言われていたものの、どこか実感がなく、恋愛のことがわからない愛衣のあたふたする様子がかわいすぎます!自分の想いに気づいて好きですと伝える前の「好き、みたい……です」のみたいが本当に愛衣らしくてなんの違和感もなくて、むしろこのワンクッションが愛衣自身の魅力を引き立てているように感じました。その想いに昴生もきちんと応えて恋が実るわけですが、この告白シーンも涙ボロボロ流しながら見てました。

恋人になってから~愛衣の成長と蝕みの瞳の力~

昴生と恋人になり、二人きりの時はこーくんと呼ぶ愛衣ですが、一気にエッチまで進みます。そして愛衣の告白がどうなったのかをさぐる女子会メンバーは愛衣から全てを聞き出して大自爆ww

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多少恨みたくなりますよねぇ

二人の関係はその後も順調に進みますが、ここでようやくスポーツジムで出会った愛衣が友人とギクシャクしていたエピソードが進み始めます。

でもですね、なんで愛衣の友人に名前ついてないの?

立ち絵まで用意しておいて、蝕みの瞳が蝶を解き放つきっかけを作る鍵になるのに。というのが愛衣ルート最大の欠点じゃないかなあと思います。

それは一旦置いておいて、愛衣は水泳部に所属していたころに不調に陥っていた友人のモヤモヤ(=蝶)をおまじないと言って数回消したことがきっかけで部内での人間関係を崩していったわけですよね。けどそれは、自分の力を使うことが友人のためにはならないと気づいていたからこそやめる決断ができたわけで。

愛衣の友人は登場回数が少ない上に昴生達との接点がほぼないため、愛衣の真意をわかっていないように見せられていたと思います。しかし、話し合いをしつこく迫る愛衣に対してやっと本音を出します。彼女もおまじないに頼っているだけではだめなことはわかっていたのですね。けれども、頭ではわかっていても心はついていかなし、本来は頼りにしていた愛衣が部活を去って彼女自身も心に傷を負っていたから拒絶するようになってしまったと捉えてよいでしょうか。

愛衣は友人の真意を聞いて自分の取った行動が友人を傷つけていたことを知りましたが、そこからの負の感情をきっかけに蝕みの瞳の蝶を開放する力が出てしまうと。

蝶を解き放つ直前の愛衣の異変に気がついた友人のとっさに愛衣を心配した言動には彼女の本心が現れていると思いました。

放たれた蝶に乗せられた愛衣の助けを求める想いを頼りに昴生が愛衣のもとにかけつけてからが愛衣ルート最大の見せ場だったと思います。

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左目が緑色に光る演出もかっこよかったですね

開放された蝶をもう一度蝕みの瞳で捕まえる。それは生半可なことではありませんでしたが、栞那の協力もあり九死に一生を得た感じだったかと。個人的には「こーくんは死なせない!」と愛衣が叫んだ所で目の堤防が決壊しました。

全てが終わり、友人と仲直りもできた愛衣。一度は友人から逃げてしまい責任を放置する形になったのかもしれません。でもそれは自身が経験して傷ついて初めて分かるものだとも思います。だからこそ、逃げることが全て間違っているとは思いません。責任を取るということは、やめて終わりにすることではなく、問題をきちんと最後まで解決することなのだということを愛衣と彼女の友人のやりとりから強く感じた次第です。

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成長した愛衣は少し大人びて見えますね

最後の最後に、蝕みの瞳の能力を完全に制御した愛衣。自らの魂の性質を蝶に分け与えるということまで出来てしまいますが、これが本来の力なのでしょう。愛衣は自分から逃げることもやめて、一つ一つのことに真摯に向き合う女の子へと成長していったのだと感じながら終わりました。

昴生の着地点

昴生は終始愛衣のサポート的なポジションにいたのかなと思います。それでも、ひっぱる所ではきちんとリードもしていましたし…

愛衣の明るさや突拍子もない発想からステラの新メニューを思いつくなど助けられている点が多いなーと。愛衣が最終的に死神の手伝いをしていく道を選んでいるので、昴生もそんな彼女をサポートする形に落ち着くのだとは思います。しかし具体的な就職先が作中で明示されておらず、昴生自身の着地点としては少々物足りない部分を感じたと思います。

墨染希ルート

年下幼馴染で家族同然なヒロインというわりとありがちな設定ですね。王道ともとれるので攻略を最後の方に回していました。

神社の娘である希が蝶とどのように関わってくるのかはルートに入るまで分かりませんでしたね。

希ルートのテーマを親の愛情としましたが、もう一歩踏み込んで母親の愛情としたほうが適切であったかもしれません。

恋人になるまで~昴生くんのことはおみとおし~

希は昴生との付き合いが長いため、昴生いじりはお手の物ですね。また、昴生を心配するオカンのような言動も多く母性が強い女の子に見えました。年下なのになあ。

希と昴生ネズミーランドに遊びに行ったことをきっかけに進展し、互いを意識し始めるのですが、そこで出てくるのが赤い蝶ですね。

赤磐神社にいる赤い蝶は普通の青い蝶と違い、魂そのもの、人の心だと栞那から語られました。そんな中で禄郎が足を捻挫し骨折するという不幸が起き始め、、、年末年始の舞の奉納についての話で、、、

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どこかで聞いた名前ですね

吹きました。

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芳乃だあああああああああああああああ

つまり毎年舞の奉納をしていたのは、千恋*万花に出てきた朝武芳乃ですね。エロゲブランド恒例の過去作ネタですね。

てゆーか、共通ルートから思っていましたが、巫女服姿の希すっごくかわいいんですよね!!!!!めっちゃ萌える♡

そのごー、巫女として舞の奉納を終えて希の部屋で二人は互いの想いを伝え合い、、、

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デジャヴ

これ芳乃の時と同じ流れですよね?

エッチシーンでしか見られない希の髪を下ろした姿はとても大人びて綺麗なので必ず見ておきたいです。

恋人になってから~濃密な一週間~

晴れて恋人となったものの、希さんヒロインの中ではナツメに匹敵するヤキモチ焼きで、エッチな本も動画も禁止するという徹底ぶりにはすげぇの一言です。

赤い蝶との対話の後に希と昴生に事故が襲いかかるわけですが、それから逃れるためにミカドが用意した特別な護符を渡されるも、赤い蝶との関係にキリをつけるための期間が一週間という強行スケジュールで、希ルートは短期間のうちに話が展開していくハードなものであることに驚きなのです。

神社の賽銭箱の鈴の落下と交通事故の被害にあわなかったのは、赤い蝶が希と昴生を守ったからだというのはすぐに気づきました。個人的には赤い蝶がなぜ二人を守っていたのかの理由こそがこのルートの核心だという所までは展開が読めていたのですが。

赤磐神社の本来の成り立ちを禄郎から聞き、赤い蝶の娘の魂が転生していると分かった時点で察しです。

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母娘一緒に

とはいうものの、展開が分かっていても泣くものは泣くんです;;

希が赤い蝶と共に舞うこのシーン、すごく力が入っていて赤い蝶が加わっただけなのにひたすら泣きました。母の愛が、娘の幸せを見届けたいという強い想いがひしひしと伝わってくるのが希ルートでした。

神主への道を歩む昴生

希の家に婿養子として入り、赤磐神社を次ぐという将来を決定した昴生。希は昴生との子どもも望んでいますし大団円といっても良いと思いました。

明月栞那ルート

死神というヒロインの中で唯一人間ではない存在である彼女のルートは、この作品の裏側を描くものになり、最後まで残しておかないと損をすると感じたために攻略を一番最後にしました。

話の展開として、栞那が死神から人間になることは避けて通ることができないのは予め予測していましたので、この部分をどこに持ってくるかを楽しみにプレイしました。

恋人になるまで~死神という存在~

 ルートの最初は栞那とデートしてるようにしか思えないような展開が続きますね。昴生も早い段階から栞那のことを意識し始めます。鈴音はサブヒロインだからしかたないかなとして、メイン4人のうち3人がChapter5から個別に入るのに対し、栞那はChapter4から入るのでボリュームがありますね。

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またもや

これは、サノバウィッチだよね。綾地寧々だったかなぁ。未プレイなんですよ。Twitterでネタは知ってたんで反応はしました。てゆーか現実にあるんですね。これはフォロワーさんから教えてもらった…です。私は無理です。食べれません。

はい、では栞那ルート前半の要点―死神とはどういう存在なのかをまとめます。

・こぼれ落ちた魂は蝶となって神のもとへ帰り転生の準備をする

・転生をする間に、死神として色々な人の人生に触れる

・死神とは魂が人や世界への興味や執着を取り戻すのが本来の役割

・役目を果たすと死神は消えて転生する

大雑把にまとめるとこんな感じでしょうか。つまりは死神である栞那は蝶となった魂が転生するまでの一時的な存在であり、栞那自身が満たされれば栞那自身も消滅するということですね。

よくできている上に理解しやすい形になっているなあと関心しました。が、プレイ中はそんなこと考えている暇ありませんからね。昴生にとっては好きな人が目の前から消えてしまうことを告げられたわけですから。

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素直に返事は難しいなあ

これはリアルで本気で言われたらと思うと耐えられないです。

この後、観覧車に再び乗っているなかで栞那は消えていくのですが、ここも泣きました。

しかし、じゃあ人間に戻る過程はどうなるんだ?となりまして…

そしたら栞那のことを諦めきれない昴生が奇跡とも思えるようなことを起こして、栞那と昴生が初めて出会った場面まで意識を飛ばしましたね。ちょっとついていけなかったんですが、よくよく思い出してみれば昴生は栞那の鎌ではじめて切られたあと意識を失っていて、目を開けたらステラの休憩室でナツメの下着姿を見るわけで。ここで話がつながってくるんですね。なんという仕掛けでしょう。

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今回は泣かせに泣かせる

昴生がなぜ黒いマントを被せられた状態で休憩室にいたのかはここで分かりますね。栞那の溢れんばかりの好きという想いと昴生の想いが熱く描写されており何度泣かせるのかなあという感覚でした。

けどこれで終わらず、現実に戻ってきたら栞那がいるじゃないかと。しかも死神ではなく人間として。私の予測は当たりましたがこういう話の持って行き方には脱帽です。けれどもこれで栞那の問題は一通り解決。人間として、昴生の恋人としてともに生きていけますね。

恋人になってから~愛の形~

栞那と恋人になりましたが、死神の時と事情が変わるため昴生と栞那の同棲生活がスタートします。そしてここからは昴生自身の話を中心に展開していったと思います。

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これが本題

昴生は幼い頃に母親を病気で亡くしており、また父親は海外働きが多く親からの愛情や誰かを愛するということに関してどこか疑問を持っている部分は回想シーンでちょくちょく出ていたのかと思います。要は家族ってなんなのかよくわからないのだなと。

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答えは単純なのかも

そんな不安を抱く昴生に対する栞那の答えは単純明快なものであったと思います。そしてそれは父親である和史からも言われたことなのだろうなと。

和史に栞那を紹介した昴生は両親の過去を聞きますね。

良家に生まれた和史が成績不良で家に居場所がなくなり暴走族(だと思う)チームに所属しそこで禄郎に会ったのにはちょー驚きだったんですが(当時の禄郎さん見てみたいホント)、事故って入院して親に手切れ金渡されて勘当されてた頃に出会ったのが昴生の母アスミだったのですね。昴生の回想からは信じられない性格だった母アスミですが、和史の猛アタックで陥落し、病弱な身体であるにも関わらず子どもを望み昴生が生まれたという話を聞けばこれだけでうるっときますし、昴生がどれだけ愛されてきたのかと思います。

こうした話を聞いていると、愛の形というのは一つに言い表すことは難しくて、それぞれに愛の表現の仕方が違うということを思い知らされますね。

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結局こうなのね

どんなものも一つずつの積み上げ。愛の形も全て。

普通の幸せを獲得した昴生

栞那ルートでは、共通ルートでも宏人と昴生の会話で取り上げられていた働いて恋愛して結婚して子どもができて家族をもつという普通の幸せというものを昴生が獲得した形で終えているなと感じています。

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愛する家族とともに

そもそも普通の幸せっていう言い方がどうなんだ?という疑問もあるのですけど、現代の若い人たちがなかなかもつことのできないものであると考えると、あながち間違ってもいないのかなって。けどそういったものも、コツコツと努力を積み重ねたその先にあるものだと思いますので、不安を感じても、尻込みしすぎず前向きにいくしかないのだと思いました。

おわりに

喫茶ステラの死神の蝶、時間をかけましたが完走できたことが嬉しいです。それに楽しかったです。笑いと涙もりだくさんでさすが安心と信頼のゆずソフトだと。次回作に期待です。

次にプレイする作品は、さくら、もゆ。(Favorite)かmaking Lovers(SMEE)になります。諸事情によりさくら、もゆ。は遅れるかも。それでは最後まで読んでくださりありがとうございました。