making*Lovers 感想
今回は2017年萌えゲーアワード準大賞、主題歌賞を受賞したSMEEのmaking*Loversの感想です。
17年作品って面白いものの宝庫だと個人的には思っているのですがどうでしょう?
私は最初は興味を持ちませんでしたが、付き合ってから始まる恋愛というキャッチに惹かれて購入しました。
1. ゲームシステムと主題歌について
1-1. ゲームシステム
従来の美少女ゲーム → 恋人になるまでの過程を中心にする
making*Lovers → 恋人になってから互いを知ってゆく
こうなると、選択肢が少なくなるじゃんと思いきや、、、
デートプランを作るというシステムにより一気に増えましたね。
これは正直に言って面白いの一言でした。
デートプラニングは進展編と恋愛編にて1回ずつあり、行き先も遊びに行く場所5箇所とディナー3箇所から選べる上に組み合わせ自由でデートを考える楽しさを体感できました。実際にしたい(マジ)
また、恋愛編でのデートプランには仕掛けがあり、特定の組み合わせでデートをして選択肢を2つ正解するとコスプレエッチが楽しめるようですね。この機能に関しては、ヒロインの行きたい所を事前の選択肢から聞き出し且つ、ヒロインの望む答えを選べば自然にコスプレエッチへと進むようにも作られていたのではないかと思います。
立ち絵の時にメッセージウインドウを消した状態でヒロインをタッチするとお触りボイスも流れるのでいつでも癒やされますね。髪、顔、身体、口、胸、それぞれにお触りボイスがあるのは細かいです。
コンフィグの面は普通と変わらずですが、使いにくいこともなかったです。メッセージウインドウが簡素でセーブやロードに飛ぶにはショートカットキーから呼び出す仕様なのはお触りボイスのためなんでしょうかね。
1-2. 主題歌について
初めてOPを聞いた時に衝撃を受けました。軽快で口ずさみやすいフレーズと耳に残る音。もうね、すぐにCD欲しくなってしまったんですが売り切れがという中で見つけてきたのが、「SMEE Vocal Collection My Premium Style」でした。SMEEの作品はmaking*Loversが初めてなのに買ってしまうハマりようです。今もちょくちょく聞いてます。テンション上がるので好きです。これをきっかけに他作品にも手を出したいですが時間が。1日24時間じゃ足りないんだなあ笑
2. ヒロイン個別ルート感想
2-1. 成瀬咲
最初に適当に選択肢を選んで行ったら入ったのが咲でした。
ヒロインの中で唯一の年上ということもあり、咲にリードされるんだろうなあって思っていたら、、、なんかボケが多い。
というかです。この作品って、ヒロインがボケで主人公がツッコミに回ってますよね!?
さて、咲といえば
ハムジローですよね。自分のデザインを身内であるオッサンに勝手に変更された挙げ句、そのハムジローの中の人が自分の恋人とか叫びたくもなります。
まあでも、個人的に咲の声がすごーく好みでして、終始癒やされながらプレイしました。年上苦手な私でも彼女のようなタイプなら落ちるんだろうなとは思います。
エピローグでは3年後に主人公と寿退社へ。作品内では数ヶ月しか経っていませんので、さらに交際を続けて結婚を3年後にというのはわりと現実的な作り込みなのではないかと思います。オッサンがいい味出していたとも思っていて、最後のほうはオッサンに感情移入してました笑
2-2. 月野ましろ
レストランリヴァイアサンでの合コン時のトラブルをキッカケに知り合い、突然恋愛契約書を書かされて恋人になるという破茶滅茶っぷりに笑いに笑った出会いでした。
ましろは突然なにを言い出すのかわからない上に基本単語で終わらせてくるので、雰囲気としてはヒロインの中でもダントツの不思議ちゃん。名言も多かったと思います。
恋人を持ったらちゃんとエッチもしたいですね。
最初のデートは、
かなり遊んでました。咲の時は記録取ってなかったのでデートどこにしたかあまり覚えてないです;;
ましろでは遊ぶことを重視してデートプラニングしてみようという思いがありました。
プレイを進めていくと、ましろの過去や両親と会いますが、ましろはこの家の子どもなんだなあってのを深々感じさせられて、お父さん同様に娘をよろしくおねがいしますと頭を下げたくなりました。
ましろのルートで印象的だったのは指輪を海に投げるフリをした場面ですね。私も海に投げてないのはすぐに分かったのですが、やっぱり女の子として不安だったというような気持ちを聞くと涙が。
最近自分の感情がおじさんやお父さん化してないかと感じてます。
ましろルート序盤に貼られていた伏線をきちんとエピローグで回収してくれたのは嬉しかったです。こちらも3年後の結婚ですが終わりとしては大団円かと。
2-3. 鹿目レイナ
年上、同い年と来たので年下組からレイナを3番目に選択。公式通販見ていてもレイナのグッズ売り切れるの早いなーと感じていて不思議でしたが、ルートをやって理解した。
ガンガン押してきて気がついたら主導権握られてる。でも完全な支配下に置くわけではなく、引く所はきちんと引いてと面倒見が良かったり尽くしたりな一面があるので、こういうキャラは受けるなって思いました。
しかし、過去はけっこう重たくて家庭の事情がヒロインの中では1,2を争う厳しさ。モデルを始めてからも相当な努力を積み重ねているわけで、それでいていつ今の仕事がなくなってもおかしくないことも理解しているので、しっかり考えることのできるのでしょう。それゆえの脆さと危うさもあるからこそ、主人公にもらった熊のぬいぐるみを取りに道路に飛び出すこともあったのかなと思います。
そうした過去があるからこそ、主人公が海外にいくチャンスの時にもしっかり背中を押せると思いますし、自分の望むものを手に入れるための努力を惜しまないのだと思います。エピローグでは娘をもうけつつも宅建に手をつけるなど抜かりなし。こういう生き方は見習いたいです。
2-4. 北大路可憐
初登場時はどこかつっけんどんな良い印象を持ちにくいヒロインでしたが、同い年であるましろとは違った自由気ままに言いたいことを言い合える対等な恋愛を楽しめるルートになっていたと思います。
同棲する理由がホームレスになったからとか、主人公から付き合うことにしようぜと言い出したのは想定外だったんですがこれはこれで面白いwww
同棲していってから日が経つと部屋に荷物が増えていくという変化がついているのも面白いですね。ロフトは結局何に使ったんだろう。
可憐は花がテーマになっているだけに、フラワーアレンジコンテストで最初に主人公が適当に花言葉を言った花で賞を取る所は想定済でしたので、ベッキーや従業員とのやり取りを楽しく見てました。
可憐は真面目で頑固かと思いきや突然甘えん坊にもなるしで面白い女の子ですね。主人公の両親に会った時は咲ほどではないものの緊張の度合いもリアルな描写だったんじゃないかなと。現実で見たいよー
エピローグでは3年後に結婚。それでも変わらない2人のあり方には羨ましいなという気持ちです。
2-5. 小鳥遊亜子
義妹との禁断(?)の恋ですが、正直言って主人公も養子だったという設定には驚きましたね。産みの親より育ての親とも言いますから、それが強く出ての主人公と亜子の性格にもつながったと思いました。
嫁力抜群で家事や料理はお手の物な部分はプロローグの段階でも分かっていたので、大好きなお兄ちゃんに彼女として女として甘えるぞーという方針が強く出たのかなと感じています。
兄の好きな料理をノートにメモして研究し続けているとは。これ、本気で好きじゃないとできなかったと思います。亜子は一途で振り切ってますね。
でもって、終盤に掘り起こしたタイムカプセルから主人公の初恋相手が亜子で、亜子に手を出さないために家を出たことが判明してええーってさらに驚いて。。。
要するに、
主人公は幼い頃に両親を亡くして施設に
↓
今の両親に引き取られて過ごす
↓
亜子が養女となり突然妹ができる
↓
亜子も主人公も互いが好きだけど気持ちに蓋をした
↓
家を出た主人公が他のヒロインに会うかどうか
↓
会わなければ亜子のもとに戻ってくる
みたいな流れでいいのかな?
両親にも筒抜けだった関係は、10年経ってもそのまま続き内縁の妻状態になったのかあ。もっと進んでもと思ったけどこんなところなのでしょう。個人的には子どもがいてねーとか期待してました。
おわりに
これまでにプレイしてきた美少女ゲーとは全く違うスタイルが新鮮で終始楽しませていただきました。どのヒロインにも特徴となる部分がはっきりしていて、テキストも飽きがきませんでした。
あとですね、主人公のツッコミの切れが良いんですわこの作品。コントでもやってんの?みたいな部分は多く感じました。
楽しかった!
ではこの辺で。最後までお読みくださりありがとうございました。