にこつきの美少女ゲー日記

美少女ゲームの感想やグッズ、情報について綴るブログ

白刃きらめく恋しらべ 感想

今回はCRYSTALiAの第三作、「白刃きらめく恋しらべ」をプレイしました。

通販サイトのレビューとか見てるとあまり良い評価を得られていないようですが、実際プレイしてみると良い印象のほうが多かったです。

こんな風に見ていくと楽しいかもというところを挙げながらの感想を書いていこうと思います。

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未プレイの方向け情報

まず初めに未プレイの方向けに私が思ったことを3点まとめておきます。

①攻略では茉莉花を一番最後に回しましょう

プレイしながら思ったんですよねえ、茉莉花はロックかけて他2人を終わらせてから攻略できるようにしたほうが何倍も楽しめたのではないかと。私の攻略順が瑠璃→姫芽→茉莉花だったのですが、この状態がよかったと思います。

②前作(めくいろ)シリーズ未プレイでも大丈夫!

めくいろシリーズの舞台から数年後がお話の舞台となります。過去作キャラの名前が登場したり、あーあのキャラねと間接的な表現で登場させてくる程度で基本物語に大きな影響は与えません。まあ、ごく一部絡みはするのですが。立ち絵とかないので気にせずに。唯一出てくるのは保健室の先生くらいです。

③短いプレイ時間でさくっと完走できます

言い方を変えてしまうと、それだけ内容が薄いんじゃないかってことにもなってしまうんですが、そんなことはないです。あっさり終わってびっくりするルートもあるけど、茉莉花のルートに関してはそんなことなく濃い内容で作っていると思いましたので。11月に新作も出ますし、この機会にめくいろの世界ではあまり描かれない退魔師の戦いに触れてみてはどうでしょうか?

公式サイト→ http://crystalia.amusecraft.com/mekurabe/index.html

 

既プレイ方向けネタバレ有り感想

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東雲瑠璃ルート

主人公へのセックスアピールが強くおっぱいの大きさがすごいキャラでしたね。

瑠璃は守るということについて、どうしたら大切な人を皆を守れるのかと試行錯誤していくわけですよね。考えているうちに自分を追い込んでいく部分があったかと思うのですが、そこは主人公である絢人とのやりとりの中で、自分のできること、相手を斬ることができることが大切な人たちを守ることにつながっていったのかなあと思いました。

自分でも思った以上に物語があっさり終わってしまったのであまり書けることがなくて少々うなっております笑

ボケをやらせても問題なさそうなので、もうちょいギャグ路線をいっても良かったんじゃないかなあとも思ったりしています。

月橘姫芽ルート

武器に鎌を使うという珍しい設定ですね。鎌である雪菜の対象を刈り取り無効化してしまう力は強力ですし、姫芽自身が持つ理魂の能力もとてつもないものであっただけに、クライマックスはプレイしながら楽しみにしていました。

主人公の恩人でもあり師でもある緋呂は姫芽の姉でもあったため、茉莉花かから呉葉の話を聞いてしまっての絶望からの展開はやってくれるなあという思いでした。CRYSTALiAさんってこれくらいのこと平然とやってくるブランドだよね?って思っていたんだけどこの認識OK?

このルートで重要なのは、「誰かを憎む自分を許すこと」だと思うのです。難しいですねえこれ。いざ自分がやれと言われても難しいとしか思えません。

しかし、誰かへの憎しみだけでは化妖となった呉葉と変わらないので、姫芽が自身の気持ちを制御出来て初めて手にした勝利だったと思います。ミカと一つになった現人神の姿は神秘的で最高にかっこかわいかったです!

風嶺茉莉花ルート

唯一の退魔師ではない一般生徒なのですが、順応能力の高さがすごかったですね。お話のほうは茉莉花ルートが物語の中核なんじゃないかと思うほどに緻密に展開していったなと思います。

若葉丸が最初に呪いをかけて呉葉を裏切ったと見せかけて実は呉葉含めて二重の裏切りをかけていた場面然りなんですが、用意周到なんですよね。呉葉側も絢人側も。戦闘シーンは姫芽ルートよりも長く内容濃くてとても楽しめました。

茉莉花ルートで核となった部分は「ペルソナ」ということで良いのではないかと思います。誰しもが与えられた役割を演じ、時と場所に応じてペルソナを使い分ける。そんなことに気づいてしまった時には本当の自分がなんなのかわからなくなって混乱してしまうこともありますが、今の自分を形づくってきたのはそうしたペルソナの積み重ねであり、今ここにいる自分こそが本来の自分なのだと思います。

だからこそ、茉莉花は呉葉に手を差し伸べたのかなと。拒否されちゃいましたけど。

というか、なーぜ茉莉花にだけエピローグがあるのおおおおお!?って感じでした笑

全体を通して

めくいろシリーズと比べてしまうと物足りない印象が出てしまったのは正直いなめないと思います。しかし、質が落ちているわけではなく、退魔師の物語としてみるとこうなってしまったのだろうと思うようにしています。

めくいろのように互いに刃を構える場合は華が出ますが退魔師って裏方なイメージが強いのですよね。なんだかんだで評価は低めをつけられがちですが、私は普通に面白いと感じておりますので。