新米提督航海日誌

艦これを始めたばかりの提督によるゲームの感想を綴る場所

装甲悪鬼村正 感想

今回はnitro+の名作「装甲悪鬼村正」をプレイしました。

エロゲを始めた当初から傑作と呼ばれて熱い支持を受けるこの作品を今までプレイしてこなかったのはもったいないと思い、win10対応版を購入した次第です。

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画像はwin10対応版のものですね。デザインがものすごくかっこいいです!

今回はたっぷり長々と書いてしまったため、読みづらかったり誤字脱字があったりするかと思います。記事をアップする前には何度も推敲をしておりますが、見つかったらごめんなさい。また、お読みになる際は時間のある時にしてくださいませ。

 装甲悪鬼村正の見所

壱:テーマは「善悪相殺」

  この言葉の意味を理解した時、震えが走ります。

弐:劔冑(つるぎ)がとにかくかっこいい!

  かっこいいだけじゃなく設定も細かいですよ。劔冑ごとの個性も強いです。

参:これは英雄の物語ではない

  この世界に英雄と呼べる者など本当にいるのか?と疑いたくなりました。

 

はい、今回も以上3点見所というか私が初見さんに勧めるならこの部分っていうのを抜き出してみました。というわけで未プレイの人は以下ネタバレになるのでブラウザバックです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 共通ルート

第一編 鮮紅騎

プロローグをへて新田雄飛、小夏、稲成の3人の学生が行方不明になった仲間のリツを探す物語がスタート。それと同時に、この作品の世界の歴史を彼らの担任である鈴川が語ってくれました。

うん。すごい設定だ。マブラヴみたいに緻密に作りこんである。すごっ!

そうして作品の歴史背景が語られるのと平行して、雄飛たちのリツ捜索は進みその過程で景明と出会い、彼とともに行動するも思うように成果が出ないばかりか、ヤクザに絡まれ学校で校長室に呼び出されと散々な目に。

雄飛たちがどう切り抜けるかと見ていたら、鈴川が突然出てきて校長説得したので驚きましたが、鈴川が雄飛たちのリツ捜索に同行するようになったのを見てこいつ怪しいなと感じました。

そして雄飛たちの運命を決定づける廃校舎に向かう前の、竹林で川を見つけて上流のほうに行こうとか言い出した時点で鈴川犯人確定。廃校舎の中で鈴川が雄飛、小夏、稲成の3人に行った悪行は、まるで「俺の苦しみと絶望をお前たちも味わえ」と言わんばかりに感じられました。

鈴川の台詞は聞いていて何いってんのこいつ?みたいな部分も多く感じていて、悲劇のヒロイン気取ってるのかなとも。そんな鈴川に対して雄飛は、

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はい、至極まっとうな返しだと思います。

失われることばかりに目を向けてばかりな生き方はしたくないものですね。

雄飛の返す一言一言にスッキリしました。

しかし、鈴川は劔冑をまとまった武者になっているわけで、力では及びません。

そんな危機的状況で出てきた景明と村正。からの空中戦は完全なチュートリアル

途中鈴川が謎のパワーアップをしますが、仕手の鈴川自身が武芸のド素人なこともあって呆気ない最後になったなあと。

が、事件が解決した後、雄飛が村正をまとまった景明と2人で会うシーンで一つ気になっていることがありました。

「これは英雄の物語ではない」

この言葉が引っかかってました。このままだと景明が英雄じゃないか?と。

どうなるの?と思っていたらいきなり雄飛の首を切り落としたからえっ!?と驚きつつも、ああ、英雄ではないってこういうことなの?と。善も悪も切るんだなって。

ところで、小夏と稲成はその後どうなったのかな…と思いながら第1編を終えました。

第二編 双老騎

ここに来て第1編では登場するもののフルネームが分からない女性キャラ2人の名前(大鳥香奈枝と綾弥一条)が判明し、景明はとある村で悪行を働く代官長坂右京を打ち取るべく香奈枝と協力する形に。

風魔小太郎の美麗な容姿とかけはなれたじじい声には驚き、彼(彼女?)の劔冑が使う陰義である霧隠れの術はチートめいてるしで色々驚かされたわけですが、陰義のほうにはきちんと仕掛けがあったのですね。陰義を見破られたら大して強くない印象を受けてしまいました…

幕府やGHQの間を上手く渡り歩く雪車町一蔵はなかなかの曲者ですね。剣技も一流で景明を驚かせてましたし。森の中の戦闘で山肌から川へ落とすことに成功したものの、蝦夷のふき姉妹に助けられるという悪運の強いキャラ。今後も何かと関わってくる感じですね。

小太郎と雪車町はさておき、根深かったのは代官長坂右京と蝦夷の弥源太との30年に渡る確執だったと思います。とはいえ、弥源太はわりとまともで右京は狂ってしまってるという印象を受けました。惚れた女だった一媛によく似た一条を見て、殺してでも俺のものにするとか言ったので、あーこれはだめだなと…

正直、この第2編は景明と香奈枝、一条との接点を作り、善悪相殺の呪いに苦しむ景明を見せるためにあったのかと思いました。

あとは景明が剣の腕は立つが他に強いやつがたくさんいるよって暗示ですかね。村正との関係も少しぎくしゃくしてる部分もあり、今後へ向けての布石や伏線をはっておいたのかなと。

そして最後に銀星号が村に来襲した時に景明が「光ううううううううう!」と叫んでいたことも気になりました。光って誰?

第三編 逆襲騎

ここにきて重要人物と銀星号に関する情報が開示されてきたなと。

六波羅幕府のトップと四公方の登場

・銀星号の正体が景明の妹であること(光ってのは妹の名前かな?)

・銀星号の卵が孵化すると銀星号が新たに生まれる言い伝えがあること

以上3点がこの第3編の重要事項だったと思いました。六波羅幕府のトップである足利護氏はなかなか器の大きそうな人物ですね。やっていることはさておき、やはり人の上に立つ人物は少し違う部分があるなと。

その他公方たちはそれぞれ個性が強く面白みがあるなあという感じでした。

一方、なんの縁か大鳥香奈枝と一条と一緒に行動することになった景明は銀星号の正体を明かすわけですが、まーびっくり。え?ってなりました。

その後銀星号の卵がアーマーレースの会場にあるとのことでそちらに出向くわけですが、まさか景明さんアーマーレース大好きっ子でよく喋ることw

第1編で稲成が憧れていた職業のアーマーレーサーのお話がこんな所で出てくるのも少々驚きでしたが。

銀星号の卵が見つからず大苦戦する中で出てきた大戦前の伝説的アーマーレーサー皇路卓と娘の操との出会いは、あーこの人達と一悶着あるんですねという感じに。

アーマーレースを巡る皇路父娘の歪んだ勝利への渇望、資金調達のために操が身体を売る様子などを見せつけられては、これはもういい話にならないなと思いましたし。

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景明に自分たちが決勝レースで行ったことを見抜かれ投稿を促されるも、皇路卓は勝利にのみ固執し続け、操に自分の夢を押し付ける様子で、私にはただ無様な人間にしか見えなかったです。第1編からここまで、力を欲して銀星号の卵を受け取った人物は皆狂っているとしか感じられなかったですね。

銀星号の卵を受け取った操はサーキットを走り抜け、村正の超電磁砲を避ける異常なまでの速度を見せつけてくれました。ゴールで待ち受けてなんとか止めたものの、なんだかすっきりしない終わり方になったなと。

初見プレイ時はここで大鳥香奈枝を殺すことになってしまったのですが、後に好感度調整を行うと殺す相手が操に変わるということがあったので、善悪相殺で善の相手として切る人間を好感度調整しながら決める感じかなと思いました。

第四編 震天騎

六波羅幕府が何やらGHQを誘い込むために江ノ島で何かやっており、それに乗っかる形となったGHQと景明でしたが結果は惨憺たるものになってしまったという印象を持ちました。

劔冑に劔冑を着せるという大胆な発想を用いた巨大な劔冑とその力はただただすごいものだなあと関心していたのですが、燃料となる熱量が誘拐された人々であるというところがむごいです。

加えて驚かされたのは、雪車町の剣技のレベルの高さでした。第2編でも景明をしのぐ能力は見せていましたが、伝説とまで言われた奥義まで使いこなして景明と村正を戦闘不能寸前まで追い込んでおり、一瞬BADEND来る?と思わせておいたら突如景明が復活したのでまたまたびっくり。

雪車町の景明に対する人物像分析はなかなか的を得ているのではないかと思ったのですが、景明の中ではどうも違っていたようですね。人を殺した時点で英雄ですらない、悪鬼なのだと、自分は悪鬼であると、そういうことなのかな?

雪車町の劔冑に致命傷を負わせた後に幕府の巨大な兵器との再戦に突入し、動きを止めたと思ったところでガーゲット少佐率いるGHQが登場。今度こそ村正も危ないかなと思ったら銀星号が登場したことで戦場はめちゃくちゃに。

てゆーか江ノ島を一撃で移動させた?意味がわからない?チートすぎる能力…

一条が生き残っている場合、雪車町から正義を重んじ仕手を選ぶ劔冑”正宗”を渡されるようになっていますね。

一通りプレイした感じだと、ここまでの好感度の上昇具合で第五編終了時に誰を殺してどのルートに入るか決まるようですね。

第五編 宿星騎

 特に選択肢があるわけでもなく、そのほとんどが景明の過去、主に2年前に遡り妹の光が銀星号になり、景明が村正を手にするまでの物語といったところでしょうか。

ここで気になったことは、

・光が景明のことを母親以上に好いている点(兄妹愛とは思えないような…)

・光が母である統に敵意の視線を向けていた点

・景明にとって統は養母というよりは特別な存在であるように見えた点

・景明は光のことも大切なんだけどどうも統のほうが好き?

はい、挙げてみると光ると景明と統をめぐる何やら複雑な関係がありそうな…と思わずにはいられませんでした。湊斗家が本家の分家であり家督は女性が次ぐものなのは納得するとして、ではなぜ光の父親が湊斗家にいないのか。どーにも語られていない部分が多い…なんか重大なもの隠してるだろ絶対!と思っちゃいました。

光が頭ひとつ飛び抜けている様子は過去のお話からもよくわかりました。母である統と違って冷静沈着なイメージですね。統もなかなかの美人なので光も大人になれば相当な美人になりそうだなあって。

瑞陽が弟と部下を止めるのに失敗して村が襲撃されるところが山場でしょうか。

光は劔冑(二世村正)を使って村に繰り出すも、精神汚染で村を壊滅させ、劔冑をまとっていた瑞陽の弟を軽くいなして逃した?んですかね。その後瑞陽弟が湊斗家の祭壇にやってきて景明に向かって「お前さえいなければ」とか「姉さんをかえせよ」とか言ってるのを見た時はお前が何を言うかと思いましたが。

統が起きて狙いを景明から統に変えた時に景明が統を守るために村正と契約し劔冑をまとい瑞陽弟を討つも、善悪相殺の呪いで統を殺さねばならなくなったシーンは心が辛くなると同時に、景明が第2編で見せたような善の立場にある人間を殺すことに、人を殺すことに苦しみを覚えている理由が分かるような気がしました。

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このシーン、統のことをどれだけ大切に思っていたんだろうかと。

こうして、統を失うことになりつつも、村の惨状を見て光を止めるために追い続けるという形になるわけですね。

光がはじめて二世村正に触れた時に交わしていた会話の内容と、彼女の考えがいまいちぴんとこなかったのですが、人の中にある倫理感を外すっていうのはあってるのかな?

わかんないことだらけでもありましたが、ここまでで共通ルートは終わりという流れですね。最初やった時はここまでで大鳥香奈枝も一条も殺してしまっていて、殺す相手がいなくなってゲームオーバーになりました笑

好感度調整難しすぎんよ!

復讐編

大鳥香奈枝を中心にした、あの手この手の策謀渦巻き、香奈枝の、景明の、まさかの人物の復讐の物語。見ていて心が痛い。復讐したところで死者は蘇らず、自分の中の何かが満たされるだけ。生み出すのは死者だけ。短く感想かくとこれだけで終わってしまうのですが、気になった点や苦労した点なんかを書いていきますかね。

 

選択肢の多さに苦労させられるはめに…

後に出てきますGUTS EIDERとの2回の戦闘、飛行艇の探索、獅子吼との戦闘、香奈枝とのラストバトルで選択肢の連続を迫られるわけですが、ものすっごく苦労しました。もともと攻略サイトなんてみずにやっていたので、復讐編に入るだけでも一苦労でした。

戦闘中の選択肢は正解を間違えると即GAMEOVERになるものばかりでしたが、よーく状況を見て考えれば正解にたどり着けたり、ヒントを出してくれたりするので、その意味を考えて咀嚼すればなんとかはなるのですよね。

でもね、これをさあ、初見で一発クリアできる方はいらっしゃるのでしょうか?

難しすぎませんか?それもまたこの作品の楽しみというか醍醐味なのかもしれませんが。

 

養父菊池明堯の死

景明がずっと署長と呼んできた相手が実は自分の養父であり湊斗家へ連れてきた張本人。また、景明という名前も本来の名前とは別に彼から与えられたものであり、訳あって湊斗家を離れて菊池の姓に戻るも、銀星号を追う際には大きな協力をしてくれた恩人とも言うべき人でしょうか。そんな人が目の前で謎の武者に殺された。明堯を殺したのは香奈枝だったわけですが、それを景明が知ることなく終わらせたのは良かったのかどうなのか。でも、知ってしまったら景明は香奈枝に殺してもらうことを受け入れられなくもなりそうで。

 

クライブ・キャノンの頭脳

相手が誰であろうときちんと話を聞き、その能力も認めてやれるだけの器量をもちつつも必要な時には決断もできる傑物。こいつはやべぇ…と思わされました。GHQの新型爆弾を積んだ飛行船に景明と香奈枝が侵入した際にも、最後のところでキャノン中佐がまさかの登場。びびりました。こいつ頭周りすぎ…怖い。

 

まさかの刺客、来栖野小夏

最初にこの劔冑をみて、聞こえてくる声を聞いていて、どこかで聞いたことあるような…って思っていたんですよ。

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強さが規格外でどうなってんだこれと思わされ、選択肢で何度も失敗して辛酸をなめさせられました。まー、選択肢は状況をきちんと判断して何度かやっているうちに正解導けたのでよかったんですけども…

雪車町がこの劔冑(GUTS EIDER)を景明の相手にするのがいいとキャノン中佐と話しているのを聞いて、その理由が分かったときは背筋が凍りました。

GUTS EIDERは四体の劔冑、ヘッダー、ボーディ、レフター、ライターで構成されるわけですが、その登場者はいずれも過去に景明に大切な人を殺された人達でいずれも素人。その四人を薬で強化して劔冑に乗せて景明にぶつける…そしてヘッダーに搭乗しているのが第一編で心身を壊されてしまった来栖野小夏だったという事実。景明がそれを知った時にあげた悲鳴は心から離れないですね。辛すぎます。

 

大鳥香奈枝とはどんな人物だったのだろうか

ぱっとみおおらかで優しく、品があり育ちのいいお嬢様かつやり手の軍人なのですが、彼女は劔冑であるウィリアム・バロウズを使うこと滅多にはなく、基本的にはその力を隠していたようにも感じています。

この復讐編で彼女が戦闘狂であり、糸目を開眼させてあらわになる複眼を使った戦闘能力が桁違いなことも分かりました。

自分の理解者だった父を殺した獅子吼に、従兄弟であった雄飛を殺した景明に復讐するために動く彼女ですが、景明を殺せないままでいたり夜に襲ってエッチシーンへいくなど景明には複雑な思いを抱いていたなと感じています。

明堯を殺したのは自分であると明かさず、バロウズの姿で景明の前に現れて戦いを促し、追い詰めるも殺せない、殺したくないという状況になるのは何なのだと。

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ラストはこのようにして2人とも死んで終わるわけですが、確かに香奈枝の言うようになんとも滑稽な形になって終わったものだとは思います。生きることも死ぬことも大して変わらないというのなら、自分たちのやってることに意味あるんですかね?とも問いたくなるのですが。

うーん・・・wiki読んでるほうが簡潔でよく分かるじゃん!ってなってしまうところもあるんですが、私からすると大鳥香奈枝という人物はとらえどころが分からない人物ということになってしまうのかもしれません。

そんなこんなで、なんともモヤモヤしたものが残ってしまう復讐編なのでした。

英雄編

復讐編とは違ってとっつきやすいテーマをもったルートだったと思います。正義とは何かというよりは、景明が善悪相殺の真意を知り、一条に自分の答えを伝え、一条がそれをどう受け取ったかが物語の核心なのでしょうか?

ラストを見た限りでは、一条は景明の言いたかったことは分かるけど、それでも自分の信じる正義が正しいとも信じたくて、何が正しくて間違っているのか、答えのでないまま三世村正とともに戦いの日々を送っているという印象でした。

ハッピーエンドという形にはなってないですね。

というよりは、そんな風にさせたくなかったのかなと。

英雄など、正義の味方などというものは存在しないと言いたいのかなと。

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というわけでひとまとめに感想書くとこれくらいで終わるので、その他気になった点を復讐編の時と同様に書いていこうかと思います。

 

正義の劔冑正宗の異常性

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正宗が正義に執着する理由は彼の過去が語られたことで分かりましたが、それにしたって、劔冑に仕込んだ7つの絡繰はどれも常軌を逸しているとしか思えませんでした。仕手の骨肉と鉄を使い作り出す武器は、自らを犠牲にしてでも悪を打つというかっこいい姿に見えますがどう考えても狂ってる。勝利への執着心しかないのかこいつはと感じましたね。それも悪を憎む正義の宿命が故なのでしょうけど…

しかし、古河公方遊佐童心という悪を討滅したと高揚していた正宗が童心の小姓である義清から、童心が殺されたことで姉が発狂して階段から転げ落ちて死に、さらには身ごもっていた赤子も死んだと告げられ、その骸を投げつけられた時に正宗の身体にひびが入った時は、正宗の正義が揺らいだ瞬間なのだと感じました。

どんな理由があろうと、人を殺せば殺された人の肉親は殺した者を恨むようになる、そうして連鎖していく憎しみの連鎖…これ統が言ってたことでしたっけね。

 

善悪相殺について

この作品を語る上で避けては通れぬ命題とも言える善悪相殺の考え方。単に悪を切ったら善も切ってバランスを取れということかと思っていたら大間違いでした。

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正しくは画像の通りなのかなと。戦いの中には常にこの状況があって、村正の善悪相殺はその状況を体現し、戦いの愚かさをも説く劔冑なのだと。そういうことでいいですかね?この画像は何度も読み返して頭に内容を刻もうと必死なのですが。

正義という名の戦いなど存在しないのだと。。。

復讐編と英雄編をやりおえて思ったのは、相手を殺す以上、正義を掲げようが復讐を掲げようがどちらもやっていることは同じであり、その報いも返ってくるのだと、そんなことを感じました。

魔王編

 復讐編と英雄編攻略後に開放され新たなOPも追加されるこの魔王編が、装甲悪鬼村正の最大の見せ場であり本番だったのではないかと感じました。それだけ内容も深く多く濃ゆいものであったと思います。伏線回収もここでほとんど行われますね。

 

村正の過去と景明との相互理解

青江との戦闘で垣間見た景明自身の過去と同時に、村正の過去に触れた形ですかね。

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二世村正は三世よりも子どもっぽい印象を受けますが、冷静沈着で頭の回転が早くしっかりしている印象を受けました。三世は大人っぽく見えますが子供っぽい部分も見受けられるだけでなく、母親と祖父の考え方にはどこか徹しきれていないかなという風に見えました。

劔冑である村正が作られるに至った経緯にはとても辛く悲しいものがあったのですね。

戦いの、武の本質を体現するための劔冑を作るに到達した理由もなるほどなと。

南北朝の戦乱の後、二世村正を破壊することを拒み自らが二世村正復活の時に止める役目を果たすとして劔冑となった三世村正の選択が正しかったのかはわからないですが。いや、こんなところに疑問を持ったら物語が成り立たないのでは…

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村正の過去を知り、善悪相殺の真の意味を理解した景明と三世村正が互いに歩み寄り改めて帯刀の儀を結ぶ場面は温かいものを感じました。ここでOPが挟まれて魔王編が本格始動ですね。

 

足利護氏暗殺計画

復讐編も英雄編も最初はこの話から入っていたかと思います。奉刀参拝の儀に乗じて六波羅のトップを暗殺するという計画。復讐編と英雄編で景明はこれを断っていました(よね?)が、魔王編では一転して受諾。

しかし暗殺は失敗に。ところが、光の登場により護氏はあっけなく退場させられ山に飛ばされた挙げ句に部下である茶々丸に殺される形に。護氏さんあっけなさすぎる!

 

足利茶々丸との出会いと光の強さの秘密

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この茶々丸がめっちゃかわいいんです!正直ヒロインの中で一番好きです。

見た目もそうですが、頭も回れば体術もトップクラス。三世村正も美女でヒロインとしては高評価ですが少し子供っぽいところがあるんですよねえ。

第3編では弾丸ライガーという名前で景明の前に現れていたのと接点が少なかったためか、景明にとっては初対面という風に感じられました。

光のブラックホールからどうやって景明と村正を助け出したかは知りませんが、堀越の館で景明たちを保護?すると同時に銀星号である光の現実を教える茶々丸氏。

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最初は言ってることがわけわかめですが、要は銀星号として動いている光は現実の光ではなく夢の中のものだったということでいいんですかね?しかも、夢の姿で動けるのはあと2回ほどで死期は目前という。覚醒して起きている状態の時は動けないけど、眠りが深くなって夢を見始めたら動きだす。

銀星号を追っていた景明と村正にとっては自分たちの2年間の戦いに終止符を打つまたとない機会なはずですが、景明には光を殺すことができないままの状態で物語を進行させることになりますね。

今の景明では光を倒せないことを茶々丸がどう思ったのかはわからないのですが、銀星号の光で景明を汚染して自分の部下として普陀楽城へ連れて行く展開は面白かったです。湊斗中佐と獅子吼、雷蝶、童心とのやり取りは新鮮でしたし、その一方で茶々丸が所属するもう一つの組織である緑龍会の面子との邂逅もあって飽きが来ませんでした。

 

鍛造雷弾投下を巡る攻防と茶々丸ENDと邦氏、桜子の顛末

魔王編の中でも、最も策謀が渦巻き次々に形成が逆転していく部分だと思いました。ここで動いていた組織を書き出して見ると、

・普陀楽城を守る四公方

・鍛造雷弾を投下し神を降臨させたい緑龍会

・普陀楽城を落として大和を自らの手中に収めたい新大陸独立派

・最終的には大和をロシア帝国南進の足止めにしたい大英連邦

という形でいいんですかね?

四公方である茶々丸が緑龍会の所属でもあり、GHQに所属しているクライブ・キャノンが新大陸独立派であったり、同じくGHQに所属していながらも新大陸独立派でもあり緑龍会所属でもあるガーゲット中尉というように、1人の人物が複数の組織に所属しているため、きちんと流れとキャラの立ち位置を把握していないと話がややこしく感じる人も出てくるんじゃないかなーと思いながらプレイしていました。

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復讐編の中でちらっと出てきたこの少女みたいな不思議な人物?がまさか鍛造雷弾の信管という驚き。歩く最高機密ってのは問題なんじゃないか?と思いましたが…

それはさておき、鍛造雷弾の使用を巡る駆け引きはなかなかの見ものでした。

キャノン中佐の「不健康な身体になりますよ」の発言がガーゲット中尉によって返された場面は、な、なんだってー!?ってなりながら見てました笑

 

さて、次々いかないとお話が進みませんね。

普陀楽を守る戦いの中でついに出てきた小弓公方今川雷蝶氏の劔冑!

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あ、この画像は英雄編で出てきたものでしたね。しかも英雄編では特に活躍することなく終わってましたので。。。でも戦闘能力は四公方の中でもトップとのことで、魔王編ではその力を遺憾なく発揮していたかなーと思います。個人的に劔冑のかっこよさはいまいちでしたが。

茶々丸と村正のどちらをとるかの選択肢で茶々丸を選ぶと、雷蝶さんとの戦いに突入しますね。そこで景明が劔冑でもある茶々丸を装甲したら、

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虎徹という名の劔冑で戦うことに!かっこいいじゃないか!!!!!

でも負けてしまうんですよね。これが茶々丸ENDとのことですが、これはこれで悪くなかったんじゃないかなーという終わり方だったと思いました。

 

お次は邦氏と桜子を巡るお話の感想を。

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この2人の接点は英雄編で見ることができますが、どうやら邦氏は桜子に恋心を抱いているご様子。けれども立ち絵的に見ても年齢も身長も桜子のほうが上で邦氏はまだまだ幼い部分が見て取れました。おまけに桜子は六波羅に反乱を起こして敗北した武将の姫で、邦氏は勝利側の名目上のトップ。良い結末が見えないじゃないか!というのは察していました。

桜子は古河公方遊佐童心の見せしめを受けたという部分は魔王編でも共通とのことで、邦氏と桜子は互いにどう決着をつけるのかも気になっていたところでした。

けどそれが、まさか互いに切り合って終わるとは・・・

個人的にはショックな結末でした。せめて邦氏の想いが伝えられればと思いつつも、それには無理があるかなとも感じていて。

 

地獄の探索と神との戦い

茶々丸ENDを選ばず村正を選ぶと、茶々丸が雷蝶の復讐によって死に、野太刀の最後のパーツが揃い野太刀を再生するわけですが、その時に銀星号の侵食を受けることに。それを回避するために村正を装甲した景明が過去をさまようわけですが、この過去探索がひたすら地獄でしかなかった!!!!

光の部屋で「目的を果たす」の選択肢を出すまでに3時間くらいかけましたよ(-_-;)

復讐編での飛行艇探索ですらかなり手こずったのでまたかよコンチクショーって言いながら、しぬーっとかツイートしながらひたすらやってました笑

何をどうしたら選択肢が変わるのかわかれば簡単なことでしたけど。気づくまでがね。

探索を終えた後に景明を殺させないとGAMEOVERになるわけですが、これは重要なところだったのかなあと思いました。

 

で、野太刀が再生して新たに虎徹と銘をつけいよいよ神との戦いに入るわけですが、心甲一致、ある程度の晨気操作が可能になった村正の強さは別格なものになっていたと思います。それでも、相手になる神の力は時間操作に空間歪曲とチートも甚だしいものでしたが…

しかし、ここで驚いたのはこいつの登場だからでした。最初は光かと思ったんですどね。第2編でのラストをここにつなげてくるとは!恐れ入りました。

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長坂右京がまさかの登場。三世村正が鎌倉で稲成と出会いましたし、なにこれオールスターですか…という思いはありました。

 

光との最終決戦

神と一体化した右京の三日天下と言っていいのでしょうか。再生しようとしたところをあっさり光に邪魔されて完全に退場。そして魔王編の最終局面ですね。

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神の力を使って精神汚染と戦う力を世界中に振り撒く光との最終決戦は熱いものでした。とはいえ、光の力は強すぎです。なんで宇宙まで蹴り飛ばされるの!?

このままでは勝てないと悟った景明の、村正に景明を精神汚染させて景明の心を殺した上で戦わせるという方法はプレイ当時はびっくりだったのですが、景明が光を殺せないということは何度か語られてきたことでしたので、こうして感想にまとめているとなるほどそういうことかと思わされます。

そして、戦いの場を宇宙に移しての第二ラウンド。光は景明達がやったことを知ると三世村正に対してマジギレですね。強烈なブラックホールを作り出してトドメを指しに、そしてここを村正がどうくぐり抜けるかというところでこれですね。

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エロゲでパズルなんてするの初めてでした笑

でもまあ、何がしたいのかはきちんと説明がありましたし解答する欄も少なめなので解くのにかかった時間は90分くらいでした(時間かけすぎ?)。戦闘中の連続選択肢に探索にパズルに、プレイヤーを悩ませる要素てんこ盛りだなあと感じますが、それも含めての面白さですかね。作り込みぱねぇっす。

パズルを解いても戦いは終わらず、選択肢の連続を迫られ今度は地表に突き落とされて。でも、これがほんとの最終局面でしたね。

湊斗景明では湊斗光を殺せない。

そこでやったのが景明が自らの心臓に刃を突き立てること。人を殺してきた最も憎い自分を殺すことで善悪相殺の掟を発動させて最も愛する光を殺す。いや、ほんと、最後の最後まですんごいことやるなあと。

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光の求めるもの。父親からの愛といってもよいのかな?

まー、それ以上に驚いたのが

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!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?

つまり、景明と光は父娘!? ええええええええええええええええええええ!

ってなりました。そんな重大なことを最後の最後にさらりと流さないで(´;ω;`)

 

というわけで長々と書きましたが魔王編の感想はこんな感じで。

本当に内容もりだくさんでしたが、基本的にはこれまでの伏線回収と景明と村正が真の意味で分かり合うためのお話だったなあと思いました。

悪鬼編

物語の山場は魔王編だったと思うので、ここからは後日談的な感じでした。

とはいえ、悪鬼というタイトルがついてる以上ハッピーエンドは期待していませんでした。景明はこれからも戦い続ける形で終わっていくのだろうなと。

 

村正とのイチャイチャ

悪鬼編冒頭の景明はなぜ自分は生きているのかと心ここにあらずな感じではありましたが、そばに村正がいて、彼女を自分にとって大切な存在だと認識し始めるのですよね。一緒にいて欲しいと言ってからの2人のイチャイチャぶりといったら…

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かーげーあーきーさーん・・・

 

雪車町一蔵との再会と景明の選ぶ道

魔王編で登場してこなかった雪車町のことがプレイ中ずっと気になっていまして、どこかで出てくるはずと思っていたら悪鬼編で出てくるんですね。

村正をさらって景明を呼び出し、雪車町を殺すか殺さないかでエンディングも変わるという流れ。

雪車町を殺すと善悪相殺の掟で愛する村正を殺すことになるわけですが、これでもスタッフクレジット流れるあたりBADENDではないのですかね?

反対に殺さない選択肢を選ぶと、村正を取り返すだけでなく、自分の行くべき道を見つけ出したという風に感じられました。

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本当に殺したくないのなら、殺すことなんてしないだろ?と言わんばかりな景明。理由はどうあれ、そうしたいからそうしたまでのこと。単純なことなんですかね。

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戦う道を選び、戦争を必要最小限の犠牲で済ましそれと同じ数だけ味方を斬るというまさに悪鬼とも言えるような所業。ここから武帝が生まれていくんですかね。

その様子を、大鳥香奈枝と永倉さよ、綾弥一条も見ており、それぞれも自分の思いに沿って動きだす、そんな感じの終わりでしょうか。

 

おわりに

プレイした時間はかなり長かったと思います。CG回収はかなり手こずっていて、攻略サイトみてもよく分からなくて、扱いにくい超速スキップを使いながらもコツコツ順番に回していくことで無事に100%クリアを達成しました。最後に残ったのが永倉さよ美女バージョンのシーンでした。復讐編の2周目をやらないと回収できない仕様って…

 

全体的には満足のいく出来でした。善悪相殺を最初から最後まで貫き通してぶれないようにしている点に加え、緻密な設定とキャラを使い捨てにしていない点はすごいなと。

表現に多少グロテスクだったり暴力的だったりするものこそあれ、この内容はまさに18禁でなければ描けないと思いましたし、プレイヤーに与えるインパクトがとにかく大きいと感じています。

 

一番好きなキャラは茶々丸なのですが、一番苦手なキャラは雪車町でした。実際に出会ったら中途半端に生きてるてめぇを俺は許さねえって言われて殺されそうで。

 

劔冑だと一番好きなのは二世村正、次いで三世村正になります。

二世村正の銀色かつ美麗な曲線美に思わず美しさとかっこよさを感じてしまいました。武者なのに太刀を持っていないことに気づくのはあまりにも遅かったですけど。

三世村正は主人公らしいかっこいいものに仕上がっていたと思います。

 

最後にどーでもいいお気に入りを。

ウィロー少将がクライブを呼ぶ時のイントネーションが地味にツボにハマっています。

 

さてさて、そろそろこの記事も終わりにしようかと思います。

ここまで長文を読んでくださってありがとうございました。お疲れ様でした。