マルコと銀河竜 感想
朝が寒くなってきましたね。風邪などで体調を崩したくないものです。皆様元気でお過ごしでしょうか?
今回はTOKYOTOONの「マルコと銀河竜」の感想記事です。
概要・あらすじ
銀河をかけるトレジャーハンター(盗人)であるマルコは、ある日トカゲ石と呼ばれる石を盗んだことでとある人物たちから目をつけられる。しかしマルコはそんな中で母親の手がかりを探しに地球へやってくる。銀河竜であるアルコと共に地球でのマルコの冒険が今始まる!
特徴
カートゥーンアニメーションを搭載
カートゥーンとは、
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
画風としては、手足のパーツ、目や口が大きく誇張されており、色もビビットカラーやパステルカラーが多用される傾向にある。頭身も低めで、およそ3~5頭身ぐらいのデフォルメされ、各パーツの描き込みや影のつけ方も大雑把に簡略化されている。また、均一な太さの主線で描画されることがスタンダードである。
出典:ピクシブ百科事典
というようなもののようです。実際マルコと銀河竜の特徴とも言える特徴的な立ち絵の画風はピクシブ百科事典のものに近いと思います。こうした表現はOPをはじめ、物語の随所で見られます。コミカルで奇抜な印象が強かったです。
また、特徴の一つとして補足しておくと、この作品にはグロテスクな描写がほぼありません(18禁じゃないですし)。宇宙生物(主に地球外生命体)との戦いは基本的にカートゥーンアニメーションで描かれており、グロテスクな表現は基本的に出てきません。
イベントCGスチル1,000枚超え
1,000枚という数値を彷彿とさせるかのように、CGや背景が多数あります。裏を返せば、場面の移り変わりも早かったり1度しか使われなかったりするCGがあるわけで、CG回収大変だーと思うかもしれませんが、そんなことはありませんでした。
シナリオは一本道でしたし、選択肢も1回しかなかったので楽です。また、CGに手抜きなどなかったと感じています。
ミニゲームがある
ゲームを進めていくと突然ミニゲームに突入することがあります。最初は強制参加のようですが、SKIPの選択肢もあるため飛ばすことも可能なようです。
私は全部自分でクリアするまでやりました。星のカービィスーパーデラックス刹那の見切りやってましたし、シューティングは不慣れでも回数こなせばなんとかなるレベルでした。シューティングのコツはドラム缶取ってビームを強化するところでしょうか。
(以下ネタバレ、下へスクロール)
感想
一本道なので思ったことをつらつらと書いていこうと思います。
マルコの母親探し
主人公マルコの地球にやってきた目的が果たして果たされるかどうか。これは最初にプレイしていて叶うかどうか気になる点だったのではないかと思います。
マルコは幼い頃の記憶がなく、母親の顔も覚えていませんでした。渡された写真はちょうど母親の顔が破れていて、これを宝の地図として金紐市で調査を開始するも、写真屋のおばさんから得た写真で実の母親の顔を見ます。少々展開が早くてびっくりしましたが、回想シーン(おそらく記憶を食べたアルコの)で見たマルコが演奏会を終えて連れ去られる所では実母は殺されている可能性が高かったので違和感を持っていました。この違和感は後にラヴが正体だったということで決着がつきますね。
愛は希望にはかなわない。愛ですべてを解決なんてできない。
たぶん愛は地球を救えない。
マルコとアルコの終着点
この作品での最大の焦点はタイトル通り、マルコと銀河竜であるアルコの関係がどのように集結するかでしょう。
マルコとアルコは、マルコが最も美味しくなった時にアルコがマルコを記憶まで骨ごと食らうという約束を交わしていました。
しかしこの約束は、互いに孤独になっていた者同士を結びつけ互いの仲をより深めるものになっていったのではないかと思います。故にアスタロトとの戦いにアルコが一人で立ち向かったり、アスタロトを倒したマルコを地球に戻す時に敢えて突き放すような態度を取らねばならなくなったりしたのだと思います。また、最後にマルコから銀河竜に関する記憶だけを食ったとのだと感じています。
アルコは一人ぼっちで居続ける道を選んだのかもしれません。しかしマルコは逆で、銀河竜を探しに銀河に旅に出ると言い出しますね。
「記憶が消えても気持ちは消えない」
一緒に過ごした記憶がなくとも、その思いは消せない。
本当の意味の宝物
この作品を通して最も印象に残ったことに触れてこの記事を終わりにします。
本当の宝物は、私達が人に生物に出会って感じた気持ちということなのだと思います。
心を持たず力のみを求めるということは孤独を求めることでもあり、力を得ればその力の強さの分だけ孤独になる。
そんなことを感じながらテンポのよいシナリオを楽しく読みつつプレイしました。