にこつきの美少女ゲー日記

美少女ゲームの感想やグッズ、情報について綴るブログ

ハミダシクリエイティブ 感想

すっかり寒くなってきましたね(*´・ω・)(・ω・`*)ネー

元気にしてますか?寒さに負けず今日もエロゲに邁進していきましょう!

挨拶はこのくらいにして、今回はまどそふとさんの「ハミダシクリエイティブ」の感想です。

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©まどそふと

 概要・あらすじ

不登校×クリエイティブ×ハミダシ

登場するメインヒロインは全員が不登校な上にどこかの部分で世間からはみだしているのだけど、誰にも負けない特技を持っている。そんな一癖も二癖もあるヒロインたちとの賑やかな学園ラブコメを描いたのがハミダシクリエイティブという作品であると感じています。

ヒロインの特技も、声優、イラストレーター、Vtuber、小説家と今の時代に人気なものを使っており、とっつきやすくなっていると思います。

主人公は6月の末に突然くじ引きで生徒会長に抜擢され、不登校な生徒であるヒロインたちを集めて生徒会を運営していくわけですが、くじ引きの原因を作った前生徒会長まで現れてドタバタな日々に巻き込まれていくといえば良いでしょうか。

共通ルートはシナリオのテンポがよくとても楽しく進んでいきます。

主人公の部屋にはワガママハイスペックタペストリーとポスターがかざってあり、同じ生徒会を舞台にしているだけに親近感がわきますね!

それでは個別ルートの感想に移りたいと思います。未プレイの方はここまでで。

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個別ルート感想

錦あすみルート

クリエイティブ要素:Vtuber

主人公大好きっ子というか、あまりにも素直過ぎてかわいい。共通ルートのボランティアで泊まった旅館のお風呂での奉仕がマジでヤバイ。あんなに尽くされたら落ちる。

親の影響もあり音楽の才能に恵まれているあすみでしたが過去の失敗がトラウマになり外に出られない状態になっていたと思います。しかし主人公と出会い生徒会という外の世界に触れていく中で徐々に引きこもりから回復していった模様。

私はVtuberの世界には詳しくないので事務所に所属するとどうなるかというのは物語を見た中でしか知りえませんが、何にせよ全ていい事ずくめとはいかないようですね。鳴門さんのような失敗をする人は早々お目にかからないと思いますが、集団に所属する以上は責任や約束事がのしかかってきますし、失敗したら謝罪もしなければなりませんね。あすみが事務所に所属することでこうした問題に立ち向かえるのか?と最初は心配していましたが、その必要はなかった様子でした。

文化祭でのライブと事務所のイベントの同時配信は演出も見事に決まっていて、「外の世界へ一歩踏み出してみて!」という思いがあすみの優しい声を通して伝わってきました。一歩踏み出すのには勇気がいるけれども、多かれ少なかれその一歩は確実に自分にとって益となり積み重なっていくものであると思いますから、私も一歩踏み出す勇気を常に忘れないようにしたいと思いました。

あすみルートで物足りなかった点は両親との絡みがほとんどなかった所でした。ワガママハイスペックで何度もやったからなのかなあと思いましが、今作のヒロインには両親の影が薄い娘ばかりなので1人くらいしっかり入れてくれてもよかったよなと。

鎌倉詩桜ルート

クリエイティブ要素:小説家

デレるとかわいくなる系だと思っていました。

全ての元凶を作った詩桜でしたが、その真実が妃愛のためにマネージャーとミリセンセーが話を持ちかけたのが発端だったという驚愕の事実が出てきました。また、公私をはっきり使い分け甘い時と厳しい時をそれぞれ使い分けられる詩桜の器用さにも驚きました。

みかん喫茶に愛媛旅行に交通事故にと、ほんと次から次へと話のネタが供給されてくるので、終始楽しくプレイできました。しかし、ここでは詩桜の小説家としての本領はあまり発揮されておらず、妃愛ルートで出番を回してくるのだなと感じました。

そんな詩桜ですが、個人的には三浦大根ネタでずっと頭に残りそうです。いやほんとに。まー免許とっていきなり外車買って旅行にいくとかエピソードを上げれば上げるだけ濃いキャラになっていたとも感じています。料理もできて美人なので性格にさえついていければ詩桜との共同生活は楽しいことしかないのでは?とも思います。

詩桜ルートのテーマを個人的に勝手に解釈するなら、「自分の意志は自分で決めて実行せよ」ということなのかなと考えています。実際詩桜は自分の行動原理がはっきりしているので、彼女の行動や言動は一見めちゃくちゃなように見えてちゃんと筋が通っているのではないかと思いました。

常磐華乃ルート

クリエイティブ要素:イラストレータ

詩桜を遥かにこえる甘えっぷりで、というか全ヒロインの中では一番甘えまくっていたと思います。華乃はものすごく乙女で一直線な印象があり、告白にもシチュエーションにこだわりを持っていました。自分の思い通りにならないとすねてしまいますが、それも愛情の裏返しなのか見ていて可愛らしくなってしまって。華乃ルートをやると華乃が好きになると思うんですよ!

そんな可愛い側面の一方、イラストレーターとしてのプロ意識は大変高く、コミまどだろうが仕事だろうが生徒会だろうが全て同じ。最後まで責任を持ってやり抜く姿勢は見習いたいものですね。

華乃は過去の経験から自分を卑下してしまう場面や心無い言葉を浴びせられるという場面もありましたが、これって私達が現実の世界でも経験する可能性があるんですよね。そんな時にどう切り抜けるのか。華乃の行動からそこの部分をどう捉えたかを考えるのも面白いなと思います。今の私は耐える所は耐えて言うべきところは言うという構えですがはてさて。

和泉妃愛ルート

クリエイティブ要素:声優

ツイートにも書いた通り第一印象では一番好きなキャラだったのが妃愛。お兄ちゃん大好き過ぎにもほどがないか?と言わんばかりです。とはいえ、ワガママハイスペックの鳴海兎亜以来の実妹攻略がどのようなものになるかを期待して、攻略を最後に回しました。

で、実際にプレイして率直に思ったのが、個別ルートに入ってから話が重たいという感覚でした。ツブヤッキー裏垢騒動はともかく、直後の雑誌手渡しイベントでの出来事はまどそふとさんにしてはキツイのぶっこんできてない?って思ってしまいました。

とはいえ裏垢騒動で布石をうち、誕生日のイベント事件で突き落としてからの妃愛の本音聞き出しからの指輪渡しの流れは悪いとは思っていなくて、これだけやらないといけなかったのかと思ったりで少々複雑でした。

しかし、文化祭の朗読劇は思わず涙がこみ上げてくるほどに引き込まれるものがあり、これまで感じていたモヤモヤを一気に晴らしてくれるだけのものに仕上がっていたと感じています。妹の兄への一途な思いと謝罪と、本当に素晴らしい朗読劇でした。

指輪を渡しただけでなく、エピローグでドレスまで着せてしまうあたり終盤は恋に落ちた兄妹の幸せの絶頂を描いているのかなと。

総合評価

天梨ルートが欲しかったです

ほんとこれ。なんで攻略できないのこの子!まあ、天梨は不登校じゃないしテーマから外れるからどのみち用意されなかったのだろうけど…でも読モやってるしFDではチャンスありありですよね!?かいちょーへの好き好きアピールもかわいいし、いい身体してますし。

Twitterを見ていてもなぜ攻略できないのという声が多かった印象です。

まどそふとらしさとは?

まどそふとさんの作品って3作しかやったことないのですが、個人的には、個性豊かなヒロイン・サブキャラとのドタバタラブコメだと思っています。話の緩急をつける都合で時にはシリアスな場面が入ってくるなあとは感じています。公式サイトにはこれまでのまどそふとらしさを強調しつつという言葉が入っていたので、どんなものだっただろうかと少し気になって考えてみました。

まとめ

共通ルートがテンポよく進み楽しくプレイできるので導入部分は完璧だと思いました。おまけシナリオもただ単にエッチをするのではなく、エピローグからのアフターなシナリオも追加されておりボリューム満点感が出ていたと思います。

個別ルートはそれぞれに与えられたテーマがはっきりしていたと思うので、この点は今後も崩さずにいってもらえると嬉しいなと思いました。

プレイしていて楽したかったです!