にこつきの美少女ゲー日記

美少女ゲームの感想やグッズ、情報について綴るブログ

車輪の国、向日葵の少女・悠久の少年少女 感想

人生で初めて購入したエロゲです。

感想の順番が前後してしまいましたが、自分の考えをまとめるのに時間がかかってしまいました。名作といわれるだけあって、とても素晴らしい作品でした。

ネタバレを含みますので、未プレイの方はプレイ後に読むことをオススメします。

 

<記事の流れ>

  • 一番印象に残ったこと
  • ヒロインルート別感想
  • 法月編感想

一番印象に残ったこと

「人間は感情で動く生き物である」

どれだけ理屈をこねようとも、どれだけ危機的状況に陥っても、人間の〇〇したいという感情を止めることはできない。そんな強い感情が意志となり一見不可能にみえることをも可能にしてしまう。人って、とても強い生き物なのだと感じました。

さちは「まなを助けたい」と思い、灯花は「実の両親と京子と暮らしたい」、夏咲は「健と一緒にいたい」と、ヒロインそれぞれに強い想いがあり、法月将臣がどれだけ手回ししても諦めずに想いを実現していく姿に感動しました。

強い意志を持つ人というのは、「これがしたい!」という強い想いが根っこにあるのだと思います。また、そう思えるだけの事に出会えることは幸せなことのようにも感じます。

ヒロインルート別感想

さち編

まなが国外につれていかれるのを食い止めるために必死に絵を描くも、間に合わずに別れてしまうことに。しかし、いつの日かまなを取り戻すのだと強い想いを抱いて立ち直ったさちの姿には涙が出たのですが、まさかそれが将臣の描いたシナリオだったという下りには開いた口がふさがりませんでした。

時間は誰にでも平等に与えられていますが、生きるための時間は平等ではないよなあと思いました。人間いつ死ぬかは分かりません。そして、一度失った時間は取り戻すことができない。限られた時間の中で何をすべきなのか?何になら時間を惜しむことなくかけられるのか?そんなことを考えさせられました。

最後のまなとの再会シーンは涙でした。

灯花編

灯花編で感じたことは2つ。1つ目は、「大人になれない義務」というのは、子どもをきちんと教育できない親を見つけるために作られた義務なのではないかということ。2つ目は、自由は自己管理できる人に与えられなければ意味をなさないことでした。

BADENDが印象に残っているのです。

親としての務めを果たせなかった国民を、”研修”に参加させて始末するという車輪の国のやり方には寒気を感じました。そして、生きる目的を失って堕落してしまった人間に自由が与えられると快楽の奴隷と化してしまう姿には恐ろしさを感じます。

いつまでも子どもを子どもとして見るのではなく、一人の人間として見ること。それが大切なのではないかと思いました。

先入観や偏見にとらわれて、相手を一人の人間としてみていないことはないだろうか?対等に接することが必要なのではないでしょうか。

灯花の全てを包み込む優しい心には感服しました。

夏咲編

一番気に入ってるヒロイン。

彼女のような強い意志を持つ女性に会えたらいいなと思わずにいられなくなりました。本物の愛は誰にも止めることはできないもので、他人の介入など無意味なのですね。

「健ちゃんが好き」その言葉だけで十分でした。たった一言なのに、どうしてこんなにも心に響き、圧倒的なものを感じるのか。

悠久の少年少女での夏咲はかわいすぎて最高でしたw

なっちゃんとイチャイチャしたいです。

璃々子編

「これからは知識ではなく知恵が必要なの」という言葉が印象に残っています。

私たちは学校で勉強を習いますが、大半が"知識の習得”で終わっていて、習った知識を扱うための知恵を教えてもらっていないと感じます。知識は道具でしかなく、扱いこなせなければ持っていても意味がないのだと。

法月編感想

強制収容所でのラストシーンが印象に残っています。

続きが気になる所ですが、これでよかったのだと思います。

 

特別高等人というのは、”前に進むことを諦めた人”なのだと思いました。

だからこそ、どうしようもないことはどうしようもないと諦め、割り切ることができるのではないかと。感情ではなく、理屈で行動するのもそのせいではないでしょうか。それを決定づけるのが特別高等人の最終試験であり、最終試験の監督を任される特別高等人にとっての本当の意味での最終試験でもあるのでしょう。

特別高等人が候補生を権力に屈服させて合格させることは、特別高等人自身が権力に屈服していることを再確認することにもつながるのではないでしょうか。

法月編をプレイして、向日葵の少女で将臣に嫌な印象を抱かなかった理由を知ることができました。将臣は不器用で優しい人だったと。それをすぐに見抜いたみいなってすごい。

 

プレイしてからしばらく時間をおいてから感想を書いたのですが、上手くまとめられていたでしょうか。ここに書ききれないほどの思いがたくさんあるので、今回はその中でも特に心に残った部分だけを抽出しています。

他の方の感想をブログで拝見していて、なるほどと思ったことがたくさんありました。私の感想よりもしっかりしたものを書かれている方が多いので、時間のある方は是非見てください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。