にこつきの美少女ゲー日記

美少女ゲームの感想やグッズ、情報について綴るブログ

春音アリスグラム 感想

エロゲプレイしてる時って至福の時間ですよね(*´∀`*)

さて、今回はNana Windさんの「春音アリスグラム」の感想を書こうと思います。

エロゲ売り場をふらーっとしていたらおっぱいの大きな美少女が5人もいるエロゲを見つけたのがきっかけで購入したのですが、今回は前評判も評価も何も頭に入れずにプレイしてみました。Nana Windさんの作品も初めてです。たまにはこんな形でプレイするのも悪くないよなと思い、ドキドキワクワクしながらプレイを開始しました。

シナリオ構成について

プロローグ、1章の途中でOPを挟み黄昏部にエリサが加入してから本格的にスタート。

2章(優理)、3章(エリサ)、4章(雪)、5章(一葉)、6章(耶々)は共通ルートとなりつつも、各章にスポットのあたるヒロインが決まっていて、そこでの選択肢の結果で7章から個別ルートへと突入していく構成。

7章は主に恋人になるまでの準備期間で告白して終わり、8章では恋人同士でのイチャラブで進み、9章でシリアスな雰囲気にガラリと変えて問題を乗り越えてエンディングとエピローグへ。その後アフターが開放という流れ。

共通ルートが長く個別ルートが短い印象を受けました。また、構成上Hシーンが8章に2回、9章に1回、アフターで1回の合計4回ずつあるのですが、この形を守りたかったのか無理矢理Hシーンをねじ込んでいるように見受けられる場面もあって、個人的にはもっと柔軟に自然な形でHシーンを入れるよう丁寧にしてほしかったなという思いがありました。

アフターはHシーンが中心でそれ以外は特に何もなく、ただシーン回収して終わってるだけな感じになっていて残念だったなと。個別ルートで語ることは終わってるとはいえ、なんか味気ないものを感じていました。

舞台設定、アーケンカードについて

 運よく初期版を入手できたので設定資料集が手に入っており、湊十区や成稜学園の資料を見た時は素直に綺麗に描いてあるなあと思いました。

それ以上に気になったのがアーケンカードなのですが、いまいちよくわからないシステムだなと思いながら見ていました。レベルアップする条件やカードに変化が訪れる条件など、わかんないことだらけで物語でもあまり深くは語られずじまいでモヤモヤしてばかりでした。プレイ終了後に他の方の感想ブログをいくつか読んでいると、過去作をプレイしているとそこら辺よくわかるとのことで、え?マジ?って感じになってしまいました。

何も知らずにやったがゆえの消化不良だったのかと思うと今回のチャレンジはやってしまった感がありましたが、各キャラがアーケンを使って問題を解決していく姿はみていて楽しかったので、今後機会ができたら過去作にも手をだせたらいいなと思います。

共通ルートについて

長い。とにかく長かった。

謎解きを中心にやるゲームなのかなと思いきや、基本的には主人公達がある程度推理してくれるので最後の決めの部分をプレイヤーが選んでるだけという形は少しものたりませんでした。でも、推理小説を読んでいると思えば特に変わることもないかなと。

共通ルートをプレイしていて疑問に感じたというか後に回収される伏線だなと思ったのは、

・主人公の過去と父親の失踪の真相

・ZEROの正体

・FOOLのカードを北菱の鞄に仕込んだ犯人

・央条財団の目的

・神無月祥子が所持していたアーケンラプラスアイズの能力

・旧生徒会会長が不正に手をつけた理由

・時計塔の秘密

・悠久の場所について

・凛堂家の家庭事情

って上げていったらキリがないか。どのみち各ヒロインの個別ルートで明らかになるだろうと思いながら気楽にプレイすることにしました。

共通ルートで一番面白かったのは3章でエリサがアーケンを発動させて浮気を問い詰めていく場面でした。痛快でした。なんかエリサ性格変わってない?と一瞬思ったほど気迫があったと感じました。6章も面白かったんですけどね、犯人が最初の段階から絞り込めてしまって少し物足りなかったです。

さて、次からは各ヒロインの攻略順に感想を書いていきます。

耶々ルート

最初に攻略するのは耶々だと決めていました。くすはらゆいさんがCVやってるからというのもあったのですが、それ以上に小悪魔的な女の子ってかなり好みなので。

7章8章については特にグッとくるものはなかったですが、9章では耶々の過去が明らかになり、大好きだった父の死の真相を知らされた時はこれはまた重い内容が来たなあと感じていました。

アーケンの共鳴については未来視のことが出てきましたが、颯太郎と耶々はその力には頼らず自分たちの力で前に進むことを決めていました。

それはそれでいいのですけど、アーケンの力についてはあまり掘り下げないつもりなのかなと思いながらプレイを終えたのを覚えています。

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耶々は私服の黒統一も綺麗に描かれていて大好きですが、やっぱり制服が一番似合ってると思いました。おっぱいも強調されていて部長の椅子に座ってドヤってるのが最高にいい!!

優里ルート

一葉がバトルもの、雪が悠久の場所、エリサが時計塔の秘密と物語の根幹に絡んできそうな気配を感じたので優里を2番目に選んだという感じですね。

ここで颯太郎が生徒会に配属されたことを受けて、一葉で風紀執行部、雪で新生会、エリサはそのまま黄昏部でという流れが見えました。まーそなるわなとも思いつつ。

7章の告白シーンは王道というか青春してるなーと思いながらみつつ、8章のイチャラブはあつあつごちそうさまでした。ということで9章へ。

噂一つでガタ落ちする生徒会っておいおいと思いましたが、旧生徒会の残した遺恨がそれだけ大きかったということですかね。橘宵陽がやったことの真相が明るみに出てようやくことが終息するわけですが、まさか派閥を潰すために不正した形をとって旧体制を壊し真実を敢えて語らなかったとは。

それはさておき、優里さんできすぎやしませんかね。

どこまでも大きな慈愛の心を持ち、優秀で家事も料理もできて。6章で北菱を許した時は器の大きさにいたく感動したのを覚えています。でも、そんな彼女だからこそ他人に頼るのが苦手だっということなのでしょう。颯太郎という心を開けるパートナーを得て彼女は一皮むけたんじゃないかなと思いました。

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こんな美少女と毎朝一緒に登校だなんて颯太郎にはヤキモチを焼いてしまいますね。

一葉ルート

一葉のアーケンが明らかに戦闘向けの能力なのでバトルものになるのは必須だなーと思っていました。実際そのとおりになりましたし、央条財団まで絡んできて規模のデカイ話に発展してしまったと思います。

しかしながら、各章あまりだれることはなくバトル要素やシリアスな局面をちょいちょい入れてくれたので個人的にはけっこう楽しめました。

颯太郎の過去と一葉の努力する理由が判明するだけでなく、央条財団の役員からは颯太郎の父親の失踪の真相まで明かされて役員のおっさんえげつねえと思いつつも、名前も立ち絵も与えられずただの役職名と黒い人物の立ち絵ですまされたおっさんが不憫でした。

このルートでは一体何が条件なのかは分かりませんが、アーケンカードがレベルアップしたり異なる能力を獲得するという現象が起きていて最初ははっ?ってなってました。

そして極めつけは役員のおっさんを倒した波動びーむ?の発動。なんかよくわからん。でも颯太郎が自分の心と力を制御し悪党倒して万々歳でおしまい。

Hシーンを無理にねじ込んだ気がしたのが9章の央条財団のフェリーに乗り込む前でした。このシリアスな場面でその流れになる?と疑問を抱きました…

そんな一葉のルートでしたが、一葉のどこか抜けてる上に隠れオタクでなんだか萌えてしまう部分がよくて、個人的にはそばにいてほしいというかほっとけないなと感じました。梢もこんな気分なのかな。

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一葉がアーケンを発動した時のCGはお気に入りでかっこかわいいを両立している気がします。アーケンカードが軍事利用されたらこうなるを具体的に描きたかったルートなのかなとも思ったり。

雪ルート

7章のできが一番よかったと思っています。料亭をやっている事情もあってか、両親にあまりかまってもらえず誕生日も祝われることもなく、でも反抗もせずにどこか自分の気持ちを表に出さずセーブしながらやってきた雪。そんな彼女に仲間たちが開いてくれた誕生日パーティでの雪の涙をみたらこっちまで熱いものがこみ上げてきました。正直ここで終わってもよかったなーと思いました。

しかしそんなわけにはいかず、8章では他ルート同様にイチャイチャをして本番の9章ですね。悠久の場所が危険な場所だと颯太郎に聞きつつもそこにこだわる理由は、彼女の過去に払拭できないものでもあるのかな?と思っていたのですが、そういうわけではなかった感じかなと。

悠久の場所に入って彼女が望んでいたことは現状維持なのではないかと思いました。颯太郎と離れたくない、卒業して離れ離れは嫌だと、いずれやってくる未来を恐れ現状を維持し楽しい時間にずっとい続けたい。そう願っていたのだなあと。

けれどもそれは颯太郎によって止められ、雪は前を向き未来にむかって歩むことを決めました。悠久の場所からの帰還による時間のズレが2日で済んだのは奇跡だと思ったのですが、物語的にもここらへんに落とさないとまずかった感じも見えるのかなーと疑ってみたり…

そんなこんなではありましたが、雪はかなりかわいかったなと思います。たぶん俺の嫁って言いたくなるキャラ。個人的には一葉といい勝負。料理できる、オタク、おっぱい大きい、美少女。最高じゃないですか!

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和服を着るキャラってエロゲやってても少ないと感じるので、着ているのを見ると新鮮に映ります。着物Hはいいですね。

エリサルート

時計塔の秘密を探りにいくことが物語の根幹に触れるような気がして最後に回したルートとなりました。個人的にはこの選択間違ってなかったかなと思ってます。

このルートで気になっていたのはやけに遥が絡んでくるというところでした。颯太郎に言うことが伏線だと言わんばかりの語りっぷりでこれ何かあるなと勘ぐりました。

学園の七不思議をあっさり解きつつも、エリサとの交際は順調にスタートし遥のこと以外大きく気になる点はなく9章へ向かいました。

ZEROが七星の間でよこした手紙で遥への疑いがさらに強まり、6階層目(だったかな?)で核心へ変わりました。正直マジカヨってなりましたけど。

颯太郎が死ぬ度に時間が巻き戻った原因がアーケンカードとクロノグロームの反応らしいですが、そこらへんどういう理屈なのかよくわからないし明かしてもらえなかったのでちょいと残念ではありました。

とはいえ、この効果のおかげで謎が解けるわけですが、9章のこのシリアスな場面にHシーン入れるのかよ!ってなりました。ここも無理矢理感がありました。

そんなごたごたがありつつも、最上層までやってくるとZEROの正体が判明しますね。

彼が颯太郎を刺した理由もここで判明し、彼が自身には未来がもうわずかしか残されていないこと、颯太郎と楽しく過ごしていた過去に戻るために、生きるためにクロノグロームを狙っていたことも分かりました。でも、それ以上に驚いたことは、彼がFOOLのアーケンを所持していたことと、発動させた能力がラプラスアイズであったことでした。ここは一瞬目が点になりました。ラプラスアイズって、それ別ルートで神無月祥子が過去に自分が持っていた能力って言ってたよなあ、ということは彼女が以前持っていたアーケンはこれ?なのか?と。どういう経緯でZEROとなった彼が入手したかは語られていませんでしたが、まーほんとびつくりでした。

しかし、彼は能力に耐えられませんでしたし、そればかりか最後は颯太郎と別れることになりましたね。ここでエリサと共に時を戻して彼を助けるなんて流れもあったかもですが、助けたところで彼の未来は変えられないでしょうし、いい結末にはならなかったのではないかと思います。彼の存在が消滅し、ZEROの存在(というか概念?)だけが残る苦い終わり方になりましたが、これには過去に囚われ執着して生きるのではなく、未来に向かって生きていこうという思いでも込められていたのかなと思ったり。

さて、ストーリーばかりでエリサの魅力がまったくですね。

他の方のブログも見ていると、エリサの私服姿かわいいって意見があったのですがほんとそのとおりだと思います。

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エリサはお姫様だからやっぱドレスと思いきや私服のほうがレベル高くてグッド!

サブキャラに関して思ったことをつらつらと

・瀬間梢

こんな兄思いな妹が欲しい!梢のためなら兄妹の関係なんて…!

・北菱摩秀

単なるウザイ奴かと思っていたら根は真面目で純粋な奴だった。だが暑苦しい。でもそこがいい。6章で優里の信者になったのは仕方ない。あれだけのことして許さたらもう信じるしかない。

・遥由宇

颯太郎の良き友達だと思ったらまさかの展開になった。

・須藤弦

最後まで頼りになるよき友人だった。朝陽とくっついてほしい。

・橘朝陽

厳しいけれども面倒見がいいしいいお嫁さんになれそう。須藤とくっついてほしい。

・笠倉乃々花

こういうノリのいい女の子って好き。攻略対象に入ってもいいんじゃない?

・浮気澪

食えない人。彼女みたいな転んでもただでは起きない精神は見習いたいもの。

・佐伯まおり

有能なのかどうかよくわからない人。でも人を見る目は確かなのだと思う。

・神無月祥子

お姉さんになってほしい。甘えたいというよりは尊敬すべき姉として家族になりたいと思うタイプ。颯太郎に与えたアーケンカードの入手先が気になった。

全体を通して まとめ

なんの事前知識も入れずにプレイしたため、分からないことだらけで頭の中を整理するのにも時間がかかりましたが、個人的にはけっこう楽しんでいたと思います。

萌ゲーアワード2017純愛系作品賞を受賞していたこともプレイ終盤になってから知りました。萌えと巨乳を売りにしているだけあってキャラにはすごく力が入っていたと思います。魅力的なヒロインばかりで誰が一番か決めろと言われても難しいです。

しかし、シナリオ重視で美少女ゲーを楽しむ私にはシナリオとしては物足りなく感じる部分が多く、語られない部分も多かったため消化不良で残念な部分はありました。

それでも、過去や今を維持することにとらわれず未来に向けて自分で進んでいこうというメッセージを受け取ったと思っています。

続編の白恋アリスグラムが発売されるまでもう少しですね。こちらもプレイするつもりですが、艦これの夏イベの動向によっては発売直後とはならないかもしれません。でも、せっかくここまで楽しんだのだからいずれはプレイしたいと思います。

今回は珍しく共通ルート、個別ルート、サブキャラと細々感想をかいたので量が増えてしまいました。最後までお読みくださりありがとうございました。