9-nine-シリーズの勧めと感想
暑くなってきましたね(-_-;)
今回はぱれっとの9-nine-シリーズの感想になります。未プレイ方向けの記事を最初に、後のほうでネタバレ有りの感想を書いていきます。
未プレイ方向けおすすめプレイ順と各作品の概要
2017年から1年ごとに1作3,000円のミドルプライス分割方式という珍しい販売方法で出されました。パッケージに描かれたヒロインが攻略対象となります。2020年に発生した某感染症による非常事態宣言中はAmazonで品切れが出るほどの人気作でもあります。
9(ナイン)シリーズでは、異世界から流入したアーティファクトと呼ばれるアクセサリーに選ばれたことで使用できるようになる特殊能力を使い、アーティファクトを回収していくことが目的となります。
また、美少女ゲームの中では数少ない主人公ボイスがある作品です。(New GameでON / OFF設定できる良心設計)
プレイ順① 9-nine- ここのつ ここのか ここのいろ
全ての始まりはここから。社長令嬢である九條都が攻略できます。アーティファクトの使い方、能力の応用のさせ方、またアーティファクトの中でも強力な魔眼の情報など、伏線を多く散りばめています。ここではられた伏線を後の3作品で回収していく形です。
エッチシーンはよく動きます。コンフィグも充実しており立ち絵鑑賞モードもありますので、値段のわりにお得感満載です。これらは全作品共通。
プレイ順② 9-nine- そらいろ そらうた そらのおと
主人公の妹である新海天(にいみそら)が攻略対象となります。
1作目で判明した魔眼のアーティファクトを探すために本格的に動き出します。天の存在感を消す能力がどう扱われるかに注目です。一方、アーティファクトの制御の仕方についても触れてくる作品でもあります。
その他見どころとして、主人公と天の会話がとても楽しいです!テンポがよくツッコミも激しく笑います。
プレイ順③ 9-nine- はるいろ はるこい はるのかぜ
攻略対象は香坂春風(こうさかはるか)。おとなしい自分と女王様な自分の2つの人格をもつヒロインです。
2作目までで追ってきた魔眼のユーザーを突き止めるだけでなく、アーティファクト回収を共に進めてきたソフィーティアへの疑念など、物語が大きく展開します。春風の能力もここに来て判明します。クライマックスは大興奮間違いなし!
プレイ順④ 9-nine- ゆきいろ ゆきはな ゆきのあと
攻略対象は結城希亜。公式サイトにも書かれている通り、前3作品のプレイ後にやることを推奨します。
物語についていけないということにならないためにも、プレイ順を守るほうが良いです。魔眼のユーザーとの決着のための総力戦です。
ヒロインである希亜は普段は仮面をつけて厨二発言連発ですが、素になるとめちゃくちゃかわいいです。ノックアウトされた人多いのではないかと思います。
プレイ後感想(ネタバレ有り)
ここからはネタバレを含めた感想です。
4作品を約2週間でやりきったのですが、とても楽しめました。
それぞれに振り返っていきます。
9-nine- ここのつ ここのか ここのいろ
伏線をばらまきまくった回。魔眼のユーザーが誰かもはっきりせず、ストーリーとしてはもやもやっとするものがあるのだと思いますが、4部作で展開され起承転結の起に当たる部分なら十分な内容だと思っています。
都の能力は相手から物を奪うだけかと思いきや、記憶などの実態を持たないものまで奪える強力なもの。後に、奪うものは特定の物等の所有権であり、所有権を放棄して相手に返すことで攻撃能力を利用したりと非常に応用範囲が広いことがわかりましたね。
都との恋愛模様は初々しいという言葉がよく似合うかな?
エッチシーンでは都が好き、というかヒロインの中では都がお気に入りなんですよねえ。
9-nine- そらいろ そらうた そらのおと
物語が本格的に動き出しましたね。リグ・ヴェーダとヴァルハラ・ソサイエティという組織の対立構図となり、魔眼のユーザーがついに出てきたーと思わせておいて全て終わったらいやそうじゃなかった的な。初見プレイ時から黒幕は与一だろうなーという感覚はあったのであまり気に留めていませんでしたが。。。
そらいろではアーティファクトを短期間で強力に使用すると能力が暴走して自分に跳ね返ってくるという部分を描きたかったのかなとも考えています。
実際天がそのとおりになりましたし、ゴーストも最後には能力の使いすぎで自滅という形になります。アーティファクトを使いこなすことの難しさがよく出ていたなと思いますね。
天と翔は恋愛しているよりも普段の日常会話してるほうが楽しく感じてしました。ノリとテンポの相性が抜群なんですよねえ。
9-nine- はるいろ はるこい はるのかぜ
ソフィーティアは悪者でイーリスが良い奴だった説に見事に引っかかりました。与一が魔眼なの読めていたのに不覚…でした。
はるいろではアーティファクトを完全に制御下に置くことで真価を発揮する部分が描かれていました。対イーリス戦でオーバーロードが繰り返し使われる中で春風がやってのけるわけですが、ものすごく熱くなる展開でしたね。
しかし作中ではイーリスを追い払っただけだったので、全員がアーティファクトを万全の状態にもっていかなければ太刀打ちできないからそこまでを4作目でどう持ってくるのかなあと思いながらプレイしていました。
春風との恋愛はなんだかんだ春風が主導権握ってない?と感じました。翔の家にモニターとゲーム機持ち込んだり、混浴したり、料理勝手に作ったり、授乳手コキしたり…
9-nine- ゆきいろ ゆきはな ゆきのあと
偽EDに入った時はこれぜってー違うわー、イーリスがこんな簡単にやられるかあ?感すごかったです。といいつつ、オーバーロードをイーリスがわざわざ作って仕返しのために過去に戻ってきたことに驚きつつも呆れていたのですが。
とはいえ、本番に入ったのも事実でオーバーロードを互いに使い合っての戦闘は一見すると同じことの繰り返しでだれそうなのですが、実際に見ていると面白い。なんだろ、コードギアス復活のルルーシュ見てる感覚に近いといえばいいかな?
希亜との恋愛は見ていて微笑ましいものでした。素になった希亜に萌えまくった!!
アーティファクトの制御について思ったこと
物語の中心となるアーティファクトですが、その使い方や練度の上げ方はとても難しいと感じました。アーティファクトの特徴として、
・アーティファクト自身が持ち主を選ぶ
・アーティファクトとの契約は基本持ち主が死ぬまで続く
・能力を使う時に身体のどこかにスティグマが浮かび上がる
・アンブロシアという霊薬を飲む(取り込む)ことで強制的に契約解除が可能
・アーティファクトを直接取り込むことで強制的に契約が可能
・短期間で強力に力を使うと能力が暴走し自分に跳ね返ってくる
・アーティファクトを自分の完全な制御下に置くことで能力が真価を発揮する
というものが挙げられるのではないかと思いました。
魔術を誰にでも使えるようにしたアーティファクトですが、所有者自身の才能がなければ身を滅ぼして終わるだけに見えたのですよね。でも才能があれば一生使える魔術が簡単に手に入るとも言えるわけで。
なんと言いますか、絶妙なさじ加減で設定が行われていたと思います。物語自体もほんの半月程度の短期間で進みますし、そんな中でアーティファクトの使い方を主人公やヒロイン達がどう掴んでいくかを段階を踏んで演出してきますから。与一はたまたま扱いが天才的にうまかったということでいいのですかね?
おわりに
4作やって起承転結の感覚でいて終わったーと胸をおろしたいのですが、ゆきいろのラストが気になりますね。九條都の行動に何かおかしな点あったっけなあ…と考察記事を探してみると何気にありまして驚いております。今後もこのシリーズは続くのでしょうか?続くのだとしたら、それはそれで楽しみですけどね。
ソフィーティアの幻体ぬいぐるみ可愛かったですね!あとゴースト(レナ)もなんだかんだかわいくて面白かったです。それではまた~