にこつきの美少女ゲー日記

美少女ゲームの感想やグッズ、情報について綴るブログ

生命のスペア 感想

はじめましての方ははじめまして。お久しぶりの方はお久しぶりです。

実に1年以上もの期間を経て更新しました。それに伴いブログ名も変更しております。

ポケモン廃人はやめておりませんが、2016年3月6日に提督に着任してからというもの、すっかり艦これにハマってしまいました。ですが、艦これが思った以上に他のこととながら作業でできるゲームであることがわかり、美少女ゲームとの並行プレイを行うようになりました。また、持病がよくなってきたこともありブログの復活となったわけです。それでは本題に入っていきます。

 

<注意>

この記事では生命のスペア(あかべぇそふと3)のネタバレを含みます。まだプレイしてないよという方は、公式サイトへアクセスしてどのような作品かを知ってくださると嬉しいです。興味を持たれたら体験版→製品版へと進んでください。そしてこの記事に戻ってきてください。

プレイしたよという方、前置きなんかどうでもいいからどういう結末迎えるのか知りてぇからさっさと教えてというせっかちな方はどうぞお読みください。

 

 

 

<率直な感想>

プレイを終えて感じたことを真っ先に述べさせてもらうと、

・どんな人であろうとあなたを必要としてくれる誰かがいるよ

・人間の生への執着(人はいずれ死ぬことが分かっているのに関わらず)

この2つが印象に残りました。正直ここでブログ書き終えてもいいくらいです。

こんなことが伝わってきました、以上。

 

ですが、ミドルプライスということもあってか物語が短く選択肢もなくあっという間に終わってしまうため少し物足りない感じは残ってしまいました。

 

<体験版をプレイした時に思ったこと>

体験版をプレイして泣いたことなんてなかったのに、思わず涙をボロボロと流してしまいました。恵璃が桜紋病の発作で苦しむシーンでの声優さんのすごい演技力と最後に明かされた主人公も桜紋病という事実にただただ呆然としていました。

で、プレイして思ったことは、

・恵璃が璃亜の心臓をもらって生き伸びることはありえない

・璃亜は死への恐怖を知らないのでそれに気づく必要がある

・璃亜は自分の人生を生きるように説得されるだろう

・主人公と父親との関係は決着がつくのか(父親が改心するか)

・きれいな終わり方にはならない

ということでした。ある程度物語の内容が分かる状態ですが、どのように終わらせるのかすごく気になって仕方がなかったので即Amazonでポチったわけです。

 

<製品版をプレイしてみて思ったこと>

【序盤】

体験版と同じ内容なのでそれほど大きなショックを受けることはありませんでした。璃亜と父親とどちらの問題から片付けていくのかとわくわくしながら。

【中盤】

序盤の時点で夙川家にいつきてもokな流れになったので、ああ璃亜の方が先にくるんだなあと。璃亜は自分は姉のスペアでありそのために家族から大切にされているし姉のために死ぬのが自分のアイデンティティとでも言うような立ち位置だったので、それを覆すトラブルが起きるだろうと思いました。そしてやってきた恵璃の誕生日イベント。ここで璃亜が死への恐怖や家族にスペアでなく一人の娘として大切にされていることに気づきましたね。これで璃亜の問題は解決したので、残るは主人公と父親の決着と恵璃と主人公の最後の迎え方に移ります。

【終盤】

残り10日の寿命を主人公と恵璃が二人で一緒に過ごすことになるわけですが、この短い期間で父親との決着つけられるのか?と正直疑問でした。中盤で1ヶ月もかけていたことを考えると駆け足で進むか、父親との和解はできないままかの二択だなと思いました。そして満を持して父親恭也の登場です。主人公が思っていたことは恵璃が全て代弁してくれたわけですが、心に響く余地すらなく父親との和解はできいないままでした。和解してくれると色々綺麗に終わるんだけどなあとは思いつつも、この作品が綺麗に終わるとは考えていなかったこともあってあまり残念には思いませんでした。

最初こそ新婚夫婦のようにイチャイチャラブラブでしたが、度重なる発作から恵璃が自分は竜次のことをどう思ってるのかと思い悩んでいく場面は、竜次のことを本当に愛しているが故にくる悩みなんだなあと感じていました。

唐突に私の人生観をべらべら書きますが、人間もっと簡単に生きていいじゃんって思うのです。美少女ゲーム以外にも色々なアニメや漫画、小説などを読み、他人と意見交換していく中で思ったことは、

・てめぇは何がやりてぇんだよ?

・誰と一緒にいたいんだよ?

この2つにつきるんじゃないかということなんですね。単純なことです。

どんな生き方を選んだところで悩みや問題にはぶちあたりますし、逆立ちしたって神にはなれないのです。なら、自分の思うことに正直になれよって。それだけのことじゃんか。他に何があるの?というように思うようになったんですね。こう考えるようになったのつい最近のことなんですけど。向き不向きとかどーでもいいんです。自分のやりたいように自由にやってればいいだけなんです。他人がどうとか言ってる暇があったら自分の心に耳傾けろやって。

とまあ、こんなことを考えるようになったので恵璃が悩んでる時は少しやきもきしました。竜次と一緒にいたいだけなんだからそれに従ってくれえええええと叫んでました。

そして迎えた最期の日。恵璃が死に行く前に言った「もっと竜次と生きたかった」子どもも産みたかった、一緒に歳取りたかったという言葉一つ一つが心に突き刺さりました。死ぬことは分かっていたのに、時間もないことは分かっていたのに、覚悟なんてできていたのに、けれども死を目前にして叫んだ生きることへの願い。

とにかく辛かった。

自分だってまだ死にたくありません。でも人間いつか死ぬんです。その時期もわからないんです。何も考える間もなく爆弾でふっとばされて骨一つ残らずに死ぬことだってある。やりたいことたくさんあるんだから。なのに、どうして・・・

なぜこうも人は生きることにこだわるんですかね?

死後の世界を知らないからですかね?

なぜ死ぬのって怖いんですかね?

そんなことを思いつつも、竜次と恵璃の穏やかな最期を見れたのは、終わり方としては良かったんじゃないかなと。2人とも精一杯生きたなと。

【後日談】

別になくてもよかったんだけど、やっぱりないと面白く無いのが後日談というやつでしょうか。出てくる人物は璃亜しかいません。恭也も出てきましたが、結局何も変わらなかったですね。子どもなんて作るんじゃなかったって言ってましたけど、この後千秋と第二の人生送るんだよね?どうするの?とか考えつつも、どのみちうまくいかないんだろうなって。正直一番可哀想な人だなと。結局恭也のその後については描かれていないのでなんとも言えないのですが。

で、璃亜はちゃんと自分の人生を見つけましたね。何を見つけるかなあとわくわくしつつも、桜紋病の研究とかしてるんだろうなって思っていたらその通りになっていて、やっぱりかーーーーーーーーーーーい!!!そうだよねそうなるよねうんうん。と勝手に納得してました。

【最期に】

公式サイトのストーリーを見てすぐに、シリアスな展開になるのは予想していましたが、もうちょっと深く掘り下げてもよかったんじゃないかなと思ってしまった部分はあります。

自分には、璃亜が恵璃と竜次の生き様を見て自分の価値に気づき、何のために生きるのかを知っていく物語にも見えました。

望まれた生命、望まれない生命、いつ消えるかもしれない儚い生命。

自分なんていらない存在なんだ・・・って考えないで。あなたを必要としてくれる人は必ずいるから。そんなことを考えながらプレイを終えました。

【あとがき】

えーっと、プレイ終わってちょいと時間をかけて一気に書いているのでところどころおかしな所があるかもしれませんが、その点についてはご容赦ください。

この作品がコケたかどうかは正直決められないです。ただ、萌えゲーアワードで月間賞とか取れるかというと微妙なところなんじゃないかなあとか勝手に思ってます。(でも取ってくれたら嬉しいので投票できるなら投票します)

なにはともあれ、けっこう感情移入して涙流した作品なので、多くの人がこの作品を楽しんでくれたらいいなと思います。

シナリオが「できない私が、くり返す。」と同じ中島大河さんでどんな物語を書いてくれるかとても楽しみにしてましたし、好き勝手書きましたけどこの作品のことは大好きです。素敵な物語でした。

そして何より、この記事を最後まで読んでくださりありがとうございました。

また書きたくなったら記事を書きます。それではまた。